バイトルPROアプリ

バイトルPROアプリ
無料ダウンロードはこちら

開く

美容師の国家試験取得のための必須科目の見直しへ。検討内容を具体的に紹介!|業界ニュース

  • 時事・ニュース

目次

美容師の国家試験の科目の見直しについて、政府が2022年3月に具体的な方針をとりまとめることが明らかになりました。

今ではほとんど使われない技術が試験範囲である一方、"まつ毛エクステンション"が学習課程に入っておらず、健康被害が多数報告されていることが課題視されています。

美容師の養成課程が実態に合っていない状況が指摘されています。



美容師国家資格取得のための必須科目の見直しへ

美容師の養成実態の課題を受け、美容師の国家資格取得までの必須科目について見直すことを政府が2022年1月13日に発表しました。2022年3月下旬までに必須科目変更の方針が決定される予定です。

主な検討課題として取り上げられ、美容師の国家試験で変わる可能性が高いものは以下の通りです。

【国家試験で変更の可能性がある内容】

  • 実技試験の課題(オールウェーブセッティングの廃止 ・まつ毛エクステンションの新設等)

なお、美容師養成校在籍時の実習についても、実践に即した効果がある内容になっているか、調査や見直しが検討されています。美容実習は2017年に教科課程の見直しが行われ、2018年度から実習時間が増えました。(810 時間→900 時間)
実習時間を増やしたことで、より実践に即した専門的な学びを得られたのか、学生の資格取得に効果があったのかなど、現場の美容師へのアンケート調査が行われる予定です。

参考:厚生労働省「第1回美容師の養成のあり方に関する検討会資料」



実技範囲のオールウェーブセッティングは使われない技術

ここからは、国家試験の実技の課題であるオールウェーブセッティングについて解説します。

美容師の国家試験で実技試験範囲となっているオールウェーブセッティングは、実際にはあまり使われない技術。戦後から1960年代にかけて流行し、髪全体にパーマ液を塗って全体を波打たせる、クラシックなスタイルをつくるパーマ技法です。

現在のパーマは、ロットに髪を巻きつけてウェーブをつけるワインディングによるスタイルが一般的。それでもオールウェーブセッティングは実技の試験範囲であり続けています。

指やくしを使ってウェーブをつける難度の高い技術のため、美容専門学校では力を入れて指導をしており、美容学生も習得に苦労している現状があります。

オールウェーブセッティングを実技試験の1つにしてきた理由は以下の2点です。

【実技試験にオールウェーブセッティングを含めてきた理由】

  • 美容師にとって必要とされる技術が内包されており、基礎的な技術として習得しておく必要がある。
  •     
  • 実技試験において技術の習得状況を確認しやすい。

しかし、一般社団法人日本美容サロン協議会の現役美容師を対象にした調査によると、オールウェーブセッティングを「現場では使っていない技術」として挙げた人は35%で必要性を疑問視する意見があります。

参考:日本美容サロン協議会「提言書」/厚生労働省「美容師制度の変遷や経過措置期間等について」



健康被害の多い"まつエク"が試験範囲外

一方で、まつ毛エクステンション(以下、まつエク)は簡単にまつ毛をボリュームアップできる美容法として定着しています。「やったことがある」という方は多いのではないでしょうか。

自分のまつ毛に専用の接着剤を使って人工まつ毛を付けるまつエクは、普及とともに健康被害の相談も増えています。

施術中に接着液が目に入って目の痛みや充血が起きたり、接着液のかぶれでまぶたが腫れてしまったりする事例が、国民生活センターから報告されています。中には美容師免許を持たないまま営業しているサロンなどもあり、国は注意喚起を呼びかけています。

まつエクは美容師免許を持っていなければ施術できません。美容師の専売特許といえる美容技術にも関わらず、美容専門学校の中にはまつエクの技術を指導に含めていない学校もあります。

まつエクのトラブルは、一部の接着剤に悪影響を引き起こす成分が含まれていることや、目のまわりを安全に施術できる高い技術がないことが原因とされています。

国民生活センターは国に対し、まつエクの技術を美容師に浸透させるよう求めています。

まつエク以外に髪を染めるカラーリングも美容師国家試験に入っていないなど、現代の美容サロンへのニーズや流行と試験内容がミスマッチであることは否めません。

参考:国民生活センター「後を絶たない、まつ毛エクステンションの被害」/理容師美容師試験研修センター「美容師国家試験」



編集部コメント

河野太郎行政改革担当大臣へ美容師の国家試験改革を早急に行うべきとする提言書が2021年6月に自民党有志によって提出されてから、ついに検討されることとなった美容師の国家資格

今後、国家資格取得のための必須科目が見直されることで、まつエク・カラーリングの実技試験が実施され、現在のサロン運営の実態に即した美容師教育・資格制度となっていくことが期待されます。

こうした政府の動きを受けて、今後、どのように美容師の試験が変わっていくのか、バイトルPROマガジンは注視していきます。


関連記事

【職種図鑑】美容師
美容師になるための費用はどれくらい?通学制と通信制の学費の違いも解説
マツエクをするのに免許は必要?免許なしで施術できない理由や美容師免許の取得方法も解説!
美容師と理容師の違いとは?ダブルライセンスの取得方法も紹介します。
大手サロンHair&Make EARTH (アース)インタビュー 美容師のキャリア形成や独立・転職も支援 | バイトルPROマガジン
美容師の仕事内容とは?美容師のイメージやヘアに関わる仕事以外の業務も紹介!
美容師アシスタントの仕事内容とは?待遇、キャリアと併せて詳しく解説!
美容師のやりがいとは?一生の仕事にしたくなる魅力を解説
「美容師を辞めたい」と言えない時の対処法は?美容師を辞めたい理由やおすすめの転職先をご紹介
美容師の休み事情は?気になる疑問について徹底解説!
美容師になるための費用はどれくらい?通学制と通信制の学費の違いも解説
美容師の面接で聞かれる質問はこれ!面接対策で知っておきたいこと
美容師がInstagramをするメリットは?人気獲得のポイントを伝授
美容師のスタイリストとは?仕事内容について徹底解説

この記事をシェア

資格・経験を活かせる求人サイト

求人数20万件以上※

バイトルPROでは、医療・介護・保育・美容業界を中心に、正社員・アルバイトなどの募集情報を掲載しております。
各専門業界の多様な求人情報のなかから、細かな条件で選ぶことができるため、あなたにピッタリなお仕事が見つけられます。

簡単1分!会員登録(無料)

※2021年8月13日時点の全職種の求人数