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介護士のストレス解消法!限界を感じたときのチェックポイント

  • 仕事お役立ち情報

目次

介護士の仕事は、利用者の日常生活を支えるやりがいのある仕事です。しかし、介護業界の人手不足や命を預かる責任の重さからストレスを抱える人も少なくありません。そんなストレスに限界を感じ「もう辞めたい」「介護が嫌いになった」と、悩んでいませんか?

この記事では、介護士のストレスの原因や解消法を解説します。また、退職を考えるときのチェックポイントも紹介しますので、参考にしてみてください。



介護士がストレスを感じる要因

介護士は、利用者が快適に日常生活を送れるようサポートする、大変やりがいのある仕事です。介護を受けた利用者や家族から感謝の気持ちを伝えられることも多いでしょう。

しかし、介護労働安定センターによる介護労働者のストレス調査によると、仕事に関する悩みやストレスを抱えている介護労働者は8割以上 という結果が示されています。そこでここからは、介護士がストレスを感じる要因を解説します。

参考:公益社団法人介護労働安定センター「介護労働者のストレスに関する調査」


介護士が不足している

介護士は全体的に人手不足で、離職者の7割が勤務経験3年未満で離職しています。心身共に負担の大きい介護職の大変さから、介護士を目指す人が少なかったり、離職する人が多かったりすることで人手不足に陥っている施設が多いようです。

また人手不足によって、ひとりあたりの負担が多くなり休み希望が通らないなどのストレスが増えます。そのような環境で働く介護士が同じように退職を考えることで、介護士不足とストレスの悪循環が起きているのです。

参考:厚生労働省「介護労働の状況」


仕事内容のわりに賃金が低い

介護士がストレスを感じる大きな要因として、仕事内容に比例しない低い賃金が挙げられます。介護職員処遇改善により、平均給与額が増加傾向にあるものの、施設によってはスキルやキャリアが給与にうまく反映されていないケースもあります。

人手不足のなかでも、よりよいサービスを提供しようと激務をこなす介護士は「給料が仕事内容に合わない」と、ストレスを感じても無理はないでしょう。

参考:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」


勤務先法人の方針がブラック

勤務先法人の方針が正しくなければ、ストレスを感じる大きな要因になります。

なかには、あきらかな人員不足でも人材募集をしないなどの悪質な運営をおこなっている法人もあります。無理なシフトを組み、在籍している数少ない介護士をフルパワーで働かせたりしているようでは、誰もが不満を持つでしょう。

加えて「入職後に適切な教育が受けられない」「法律に問題のある働き方を強要される」となると、耐えられるものではありません。また、売上のために利用者へのサービスを疎かにしたり、意見を聞き入れてもらえなかったりすると、介護士としてのモチベーションが低下してしまいます。


利用者への対応が難しい

介護士は、利用者への対応にストレスを感じることもあります。

利用者の問題行動や家族からの心ない意見などに悩むこともあるでしょう。特に認知症を持つ利用者の対応は難しく、暴力を振るわれたり関係構築が難しかったりして辛い状況に追い込まれることも少なくありません。

また、日々の激務から自分が思い描く介護ができないことにストレスを感じるケースもあります。介護中は誤飲や転倒などの利用者さんの危険と隣り合わせのため、責任感とプレッシャーがストレスとなり退職を考えることもあるでしょう。


職場の人間関係が良くない

厚生労働省によると、介護士採用状況は中途採用者が8割以上を占めています。幅広い年齢層で、さまざまな経験を得た介護士が集まるため、価値観も異なるといえるでしょう。

価値観の違いは、人間関係の問題につながります。スタッフ同士のコミュニケーションがうまく取れなければ、利用者に適切な介護ができません。さらに人手不足の状況が相まって、人間関係がギクシャクすることも多くあります。

参考:厚生労働省「介護労働の現状」


身体的な負担を感じる

勤務先のサービス内容や担当の仕事内容にもよりますが、介護士にかかる身体的負担は大きいといえます。利用者の着替えや入浴、排せつなどの身体介助は利用者の体を抱える必要があり、毎日のように身体的な負担がかかります。

また、シーツやおむつの交換では前かがみになることも多く、腰痛に悩まされ退職を考える人も少なくありません。人手が不足している施設では、体調不良でも安易に休めずストレスにつながるでしょう。


新型コロナウイルスへの不安

新型コロナウイルスによる不安も、介護士のストレス要因のひとつとして挙げられます。

高齢や基礎疾患がある利用者とかかわる介護士にとって、新型コロナウイルスの流行は死活問題です。「自分が新型コロナウイルスを持ち込んでしまったら...」「施設内でクラスターが発生してしまったら...」などの、不安と闘っている人も多いのではないでしょうか?

今までの激務に加え、感染対策の徹底も業務に追加されました。また、マスクやフェイスシールドを着用してのコミュニケーションの難しさに悩む人も多く、よりストレスを抱える要因となっているようです。



介護士のストレス解消法

介護士だけでなく、仕事にストレスを感じている場合は、うまく気持ちと向き合いながら発散していく必要があります。ストレスを溜め込みすぎると、精神的に追い詰められてしまう恐れもあるため適度なリフレッシュを心掛けましょう。

介護士におすすめのストレス解消法は以下のとおりです。


ストレスの原因を追求する

まずは、自身が感じているストレスの原因を探ってみましょう。以下に当てはまる感情はありませんか?

  • 人手が足りず利用者とゆっくり向き合えない
  • 給料が低くて生活に余裕がない
  • 価値観の違う同僚と話をしているとイライラする
  • 責任者に意見しても全く聞いてもらえない
  • 利用者からひどい言葉をかけられてショック

自身が感じていることを言葉にすると、どこにストレスを感じているか明確になるはずです。合わない人の価値観を認めたり、距離を取ったりすることで気持ちが落ち着くかもしれません。

また、もっと自分の理想の介護が実現できるよう、スキルアップや転職を検討するなど、ストレスの原因から適切な対処法を検討していきましょう。


家族や友人に話を聞いてもらう

モヤモヤした気持ちは、人に話をすることでスッキリする可能性があります。ストレスを抱え込んで気持ちが爆発する前に、家族や友人に現状を聞いてもらいましょう。

特に同じ職場の仲間なら、状況を把握してもらいやすいため話しやすいはずです。しかし、その話が公に広まってしまう恐れもあるため、話を聞いてもらう相手はしっかり選びましょう。


プライベートを充実させる

あまりの激務により、生活のすべてが介護士の仕事中心になっていませんか?「不規則なシフトで疲労がたまっている」「休み希望を取り入れてもらえない」などの状態が続けば、ストレスは蓄積される一方です。

そんなときこそ、プライベートを充実させられるよう意識してみましょう。好きなことに夢中になっている間は、仕事のストレスを忘れられるかもしれません。


生活習慣を整える

ストレスを感じているときは、しっかりとした睡眠や適度な運動などの規則正しい生活習慣が大切です。睡眠不足のままでは、ストレスや不安を大きく感じてしまうこともあるでしょう。就寝前のルーティンを整え、十分な睡眠がとれる環境をつくりましょう。

また、適度な運動はストレス発散や気分転換になります。軽いストレッチからでも良いので、意識的に体を動かす習慣を取り入ることをおすすめします。



ストレスが限界!介護士が退職を考えるときのチェックポイント

職場の環境によってはストレスをうまく解消できず、いずれ限界を感じてしまうこともあるでしょう。しかし、退職の判断は勇気がいりますよね。ストレスの限界を感じたときは、退職すべきかどうか以下のポイントをチェックしてみましょう。


法律を守っていない労働

人手不足の施設のなかには、法律を守らないサービス残業や休日出勤が慢性化しているケースがあります。残業代がつかない、休憩を取らせてもらえないなどの労働環境は問題です。

法律を守らない労働は、身体的・精神的に大きな負担を与えます。上司への相談で改善が見られない場合は、退職すべきといえます。適切な労働環境が整えられている施設への転職を考えても良いでしょう。


いじめが横行している

施設という閉鎖的な空間のなかでは、いじめが横行しているケースが少なくありません。職員同士のいじめや利用者へのいじめなど、あってはならないことです。

自身がいじめに関与していなくとも、その空間は耐え難く改善も安易ではありません。施設を管轄する上層部へ報告のうえ、退職を検討しても良いでしょう。


体調に支障が出ている

ストレスが限界を迎えると、体調に支障が出る人も多いようです。食欲が落ちる、よく眠れない、仕事でない時間もイライラと不安が取れないなどの症状があれば、ストレスが深刻化している恐れがあります。

自身の力でストレスの要因を解決できない場合は、介護士を辞めたり、ほかの施設に転職したりといった選択をしても良いでしょう。心身に不調をきたしてまで続ける必要はありません。


バーンアウトの傾向がある

人員不足のなか、利用者のためにと熱意を持って取り組んできた人のなかには、突然やる気を失ってしまうことがあります。燃え尽き症候群(バーンアウト)といい、心理的なストレスに蓋をして意欲的に頑張ってきた人に見られる傾向です。

バーンアウトの傾向が出ると、突然気力がなくなり、疲れやすさや自信のなさを感じることがあります。症状を悪化させないよう、早期に退職して自身の体調を整える時間を確保しましょう。



まとめ

利用者の生活を支える介護士は、精神的・肉体的にさまざまなストレスを抱えています。負担を感じる原因を理解し、うまくプライベートと切り離しながらストレスを解消してくださいね。

しかし、労働環境や人手不足など自分ではどうにも解決できないことも多いでしょう。そのような場合は、体への負担も考慮して転職を考えるのもひとつの手段です。今まで積み上げてきたキャリアは決して無駄にはなりませんので、自分に合った職場を探してみてはいかがでしょうか?


ライター 山本あやか
元保育士で現在はライターとして活動中。保育士歴は10年で2児の母。幼稚園教諭一種免許と保育士資格を持つ。


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