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介護士の志望動機!履歴書や面接別にポイントを解説

  • 履歴書・面接

目次

介護士としての就職・転職を考えたとき、その志望動機に悩む人が多いのではないでしょうか?介護士になりたい明確な理由や転職理由があったとしても、その気持ちを言葉にするのはとても難しいですよね。しかし、志望動機の的確なポイントを押さえれば、面接官に好印象を与えられます。

この記事では、介護士の志望動機の基本を、履歴書や面接別に解説します。また、ケースごとに使える志望動機の例文もご紹介しますので、参考にしてみてください。



介護士の志望動機に盛り込むべき内容

志望動機は、採用担当者が必ずチェックする大切なポイントです。どの会社・事業所も、介護士として熱意のある人材を採用したいと考えているでしょう。面接の機会を与えてもらえたなら、自身の介護士への思いをしっかり伝えたいですよね。そんなときは、志望動機に盛り込むべき内容を以下のように構成しましょう。


介護士を目指した理由

介護士の志望動機として、介護士を目指した理由や、きっかけとなったエピソードを盛り込みます。そのためには、介護系の学校へ進学を決めた理由や、介護士資格を取得しようと思ったきっかけを整理してみましょう。

なかには「なんとなく介護士を選んだ」人もいるはずです。しかし、自身の祖父母との関わりやメディアを通して感じた介護士への憧れなど、なにかきっかけがあるはずです。志望動機に盛り込めそうなエピソードを思い返してみてください。


この会社・事業所を選んだ理由

介護士としての志望動機だけでなく「なぜこの会社・事業所を選んだのか」といったポイントも重要です。数ある選択肢のなかから、その会社・事業所を選んだ理由を明確にすれば強い意志を伝えられます。

そのためには、会社・事業所の業務内容や経営理念などを熟知しておく必要があります。ホームページなどでしっかり情報収集をおこない「介護の理念に強く共感した」など、ここでなければならない理由を具体的に盛り込みましょう。


これまでの経験や実績

単に志望した理由を述べるだけでは、ほかの志望者との差別化が難しいといえます。より自身の存在をアピールするためには、これまでの経験や実績から会社・事業所にどのように貢献できるかを伝えましょう。

しかし、なかには介護士としての経験や実績がない人もいるでしょう。そのような場合は、自身の人柄や得意なことを介護士の業務に結びつけてアピールします。介護士は、人と人とのコミュニケーションが重要視される職種のため、温和な人柄や聞き上手といった長所が業務に役立つはずです。


キャリア像や目指す方向性

志望動機に自身のキャリアプランを加えることで、採用担当者に採用後の具体的なイメージを与えられます。取得したい資格や理想の介護士像を伝えるのもおすすめです。

しかし、応募先の施設形態によって叶わないキャリアがあるかもしれません。また、遠い将来や大きすぎる夢を語ると「採用後にすぐに転職してしまうのではないか」といった不安を与える恐れがあります。会社や事業所の方向性に沿ったキャリア像を伝えましょう。



【履歴書】介護士の志望動機の書き方

介護士として採用試験を受ける際に、志望動機を伝えるチャンスは履歴書と面接の2回あります。とくに履歴書での記述は、目を見て自分の口で伝えられないため文章に熱意を込めることが大切です。

また、採用担当者の立場に立って「読みやすい文章」や「印象に残るエピソード」を、盛り込むよう意識します。具体的な履歴書の書き方は以下のとおりです。


盛り込む内容を項目ごとに箇条書き

思っていることをいきなり文章にすると、考えがまとまらず読みにくい文章になってしまう可能性があります。また、文章の構成によっては、最も伝えたい部分が目立たなくなってしまうことも考えられます。

そのため、志望動機や、アピールポイントなどの盛り込むべき項目ごとに、エピソードを箇条書きにしてみましょう。ここでは、情報を整理する段階のため思いつくままに挙げるのがおすすめです。


ネガティブな内容を削除

盛り込む内容を箇条書きにしたら、そのなかからネガティブな内容を削除していきます。ここでの選び分けるポイントは、自身にとってのネガティブではなく「採用担当者が見たときにネガティブな感情を抱くであろうもの」を添削していくことです。

例えば、志望動機として「前職よりも給料が良いから」「前職は上司とうまくやっていけなかったから」などと挙げているならば、採用担当者に良い印象を与えられないことは明確です。必要のないエピソードは削除したり、言い回しを変更したりして厳選しましょう。


内容の優先順位を考える

履歴書の志望動機記入欄のスペースは限られています。伝えたいことを優先して記載できるよう、各項目で箇条書きした内容のなかから優先順位を考えましょう。ここで入りきらないと判断したエピソードは、面接時に口頭でアピールするのがおすすめです。


自分の言葉で文章にする

項目ごとに優先順位を示した箇条書きが完成したら、自分の言葉で文章にする作業に入ります。いきなり履歴書への記入を始めると、何度も書き直しをすることになりかねないため、ノートなどで文章をまとめてから清書するよう注意しましょう。

志望動機の文章は、仕事への熱意や実現したいことをアピールするチャンスの場でもあります。そこでインターネットや就職活動対策本の例文をそのまま引用してしまうと、自身の経験や考えと内容が相違してしまう可能性があります。取り繕った文章は面接官に見抜かれてしまうので、自分の言葉で文章にしましょう。



【面接】介護士の志望動機の答え方

履歴書の作成が終われば、面接対策に入ります。文章をしっかり練られる履歴書とは異なり、面接には臨機応変さが求められます。

「考えていた志望動機をうまく話せなかった」「緊張で志望動機を忘れてしまった」などの失敗をする応募者も少なくありません。そこで、面接時の志望動機は、以下ようにポイントを押さえながら受け答えしましょう。


履歴書をコピーして内容を把握する

介護士だけでなく、すべての採用試験に共通しますが、履歴書を完成させたら必ずコピーを取っておきましょう。先方に提出してしまうと、どんな内容を記載したか確認できません。とくに、履歴書提出から面接までの期間が空く場合は、自分が書いた内容を忘れてしまう可能性があります。

面接時、採用担当者は履歴書を元に質問をしていきます。そのため、面接対策として履歴書の内容を読み返せるよう手元に残しておきましょう。


一字一句記憶せずポイントを押さえる

考えた志望動機を一字一句記憶する必要はありません。面接時に、あまりの緊張から記憶した文言と違った言い回しをしてしまうこともあるでしょう。

そのような時、慌てて言い直したりセリフのようになったりすると熱意が伝わりにくくなる可能性があります。セリフの記憶ではなく、箇条書きにしたポイントを押さえておくだけに留めましょう。

とはいえ、緊張でそのポイントすら思い出せないこともあるはずです。自信がない場合は、ポイントを箇条書きにしたノートを手元に持って面接に臨んでも良いでしょう。ノートは、面接内で設けられる質問タイムのメモにも有効です。「メモをとるためのノートを出してはいけない」という面接はほとんどないため、用意しておくに越したことはありません。


言葉遣いに注意して自分らしく答える

面接と聞くと、どうも固い言葉で話してしまう人も多いのではないでしょうか?しかし、採用担当者が知りたいのは、応募者の人柄です。原稿を読み上げるような姿ではなく「自分の言葉で思いを伝える姿勢」を見られているといえます。

言葉遣いに注意が必要ですが、多少フランクな話し言葉が混ざっても良いでしょう。自分らしく答えられるよう意識してください。また、履歴書に書いてある志望動機に補足を入れ、内容に深みを増すように話すのがポイントです。


質問に合った臨機応変な対応を心がける

採用担当者からの質問は、当日になるまで予測不可能です。どんな順番でどのようなことを聞かれるのか分からないため、さまざまな質問を想定しておきましょう。特に、履歴書に書いた内容の深堀りは欠かせません。

ときには、志望動機で答えた内容を別の質問として問われることもあります。そのような場合は、違う言葉に言い換えたり他のエピソードを話すなど臨機応変な対応を心がけましょう。



タイプ別!介護士の志望動機例文

「介護士になりたい」「転職したい」と考える人のなかでも、新卒や経験者など年齢や経験は大きく異なります。そのため、ありきたりな例文を引用しても自身に当てはまらなければ説得力がありません。

そこでここからは、介護士の志望動機例をタイプ別にご紹介します。以下を参考に、自分らしい志望動機にアレンジしてみましょう。


学生が介護士を目指すとき

高校生が介護士を目指す場合は、フットワークの軽さや向上心などを中心にアピールしましょう。採用担当者は、高校生に特別なスキルや経験を求めていません。介護の仕事に対する覚悟や、なんでも全力で向き合う意欲を伝えましょう。

大学を卒業後、介護士を目指す人は実習やボランティアなどの現場経験があるとアピールポイントになります。そこで学んだことや、現場で感じ取ったこれからの課題を盛り込みましょう。

福祉系の高等学校を卒業する学生

介護士になりたいと思ったきっかけは、介護士として働く母の影響です。母は毎日「腰が痛い」と言いながらも、利用者さんとのやり取りを楽しそうに話してくれます。
福祉を学べる高校に進学した私は、学習のなかで「できるかぎり住み慣れた場所で自立した生活を送る」ための、訪問介護に興味を持ちました。貴社を志望したのは、訪問看護に力を入れているので自身の勉強になると考えたからです。
今後は在宅介護インストラクターの資格取得を目指す予定です。負けず嫌いの精神で貴社に貢献できるよう、なんでも全力で取り組みます。

一般的な高等学校/大学を卒業する学生

私が介護士を目指しているのは、祖父の介護がきっかけです。母や父が介護に苦労している姿を見て、専門知識を得たいと考えました。
貴社を志望したのは、新入社員の教育研修体制が整っているからです。介護未経験の私ですが、働きながら経験を積んで必ず介護福祉士資格を取得します。
今は、できることに限りがあるかもしれません。しかし、持ち前のコミュニケーションスキルを活かして、利用者さんに寄り添った対応を心がけたいと思っています。

福祉系の大学を卒業する学生

父が介護職に従事している影響を受け〇〇大学へ進学しました。そして昨年、貴社に実習でお世話になった際、施設全体の温かい雰囲気に惹かれてから「卒業後はここで一緒に働きたい!」と考えておりました。
実習中は、人手不足から「利用者さんにゆっくり寄り添えない」といった心苦しさを感じ、もっと深く関わりたいと理想の介護士像を見つけられました。
入職後は、PCスキルを活かして事務作業を効率化し、利用者さんとの触れ合いの時間をしっかり確保できる介護士を目指したいと考えています。


未経験者が介護士を目指すとき

採用担当者のなかには「精神的・肉体的にも負担の多い介護職は未経験者には耐えられない」と、考えている人も少なくありません。未経験者が介護士を目指すときは、前職のスキルを介護にどう活かせるか説明を加えましょう。

ずっと興味のあった介護士になるため、働きながら資格を取得しました。貴社はスキルアップ研修の実施回数も多く、目標を持って介護と向き合えると思い志望しました。
もちろん、実務経験がなければ厳しい世界であることは覚悟しています。しかし、前職の不規則な勤務形態と勉強を両立できたのも、持ち前の体力と精神力があったからこそだと自負しています。気力や体力には自信がありますので、全力で経験を積んでいきたいです。


経験者が介護士として転職・復職するとき

介護経験者の転職は、即戦力となりうるため未経験者よりも有利だと考えられます。前の会社・事業所の不満を漏らすような発言は避け、前向きな転職であることを伝えましょう。

私は〇年間、〇〇施設で働いていました。介護の基礎である食事や入浴の介助、レクリエーションを通して利用者との関わり方などは深く理解できていると思います。
今回は、かねてから興味のあったグループホームでの勤務を通してスキルアップを目指したいと思い、転職を決意しました。貴社のレクリエーションを活用した支援内容に共感し、私も一緒に利用者さんの笑顔を引き出したいと考えています。

ブランクがある人が復職するとき

以前は介護士として勤務していたものの、ほかの職種への転職や出産・育児でブランクがある人向けの例文です。離職している間に感じたことや、今後のライフプランを盛り込みましょう。

介護士として〇年の経験がありますが、出産・育児のため〇年のブランクがあります。現在は子どもが大きくなり時間ができたので、大好きな介護職に復帰しようと決意しました。
現場から離れている間、自身の祖父母が体を壊したこともあり介護士の重要性を改めて実感しました。今後は、現場で勉強し直すだけでなく、ケアマネージャーの資格取得も視野に入れています。貴社の介護士としてだけでなく、コーディネーターとしても活躍できたらと思っています。

介護士としての転職回数が多いとき

介護士として何度も転職を繰り返している人は、採用担当者に「またすぐに転職するかもしれない」といった不安を与えてしまう可能性があります。しかし、応募する会社・事業者に必要な人材と判断されれば、転職回数の多さにかかわらず採用されるはずです。転職回数が多いことをマイナスに捉えず、多くの施設で経験を積んだことを強みとしてアピールしましょう。

祖父母の介護経験から志した介護士ですが、今まで訪問介護やグループホーム、特別養護老人ホームなど、たくさんの施設で経験を積んできました。
さまざまな視点から介護を学び、利用者さんやご家族に寄り添う姿勢が身に付いていることが私の強みだと感じています。利用者さんの個性を大切にする貴社でなら、これまでの経験と寄り添う介護の理想を実現できると考えて応募しました。



まとめ

志望動機は、履歴書や面接で必ず聞かれる重要な項目です。面接官は志望動機から、あなたの人柄を判断し「介護士に対する熱意」「施設に相応しい人材かどうか」などを見極めます。

そのため志望動機には、自分のアピールポイントや経験を盛り込むことが大切です。一緒に働きたいと思ってもらえるようなポジティブな内容に仕上げ、採用につなげてください。



ライター 山本あやか
元保育士で現在はライターとして活動中。保育士歴は10年で2児の母。幼稚園教諭一種免許と保育士資格を持つ。


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