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【例文あり】転職回数が多い看護師の職務経歴書!印象を良くする書き方を解説

  • 履歴書・面接

目次

職務経歴書は、希望する転職先へ自身の経験をアピールする大切な書類です。しかし、看護師としての転職回数が多い人は「職歴を正直に書くと採用されないかもしれない」「またすぐに辞めると思われてしまう」と、書類の作成に不安を抱えているのではないでしょうか?

実は、職務経歴書で見られているのは転職回数だけではありません。そこでこの記事では、職務経歴書でチェックされるポイントや転職回数が多くても印象を良くする書き方を解説します。


看護師の転職回数の実態

看護師としての転職回数が多い人は、次の転職がうまくいくか心配になるでしょう。しかし実際は、転職を経験したことのない看護師の方が少ないのです。ここからは、看護師の転職回数の実態を解説します。


看護師の半数以上が転職を経験

厚生労働省の調査によると、調査対象の現在働いている看護職員が「これまでに勤務先を退職した回数」は、次のような結果となっています。

退職回数 割合
0回 45.2%
1回 24.0%
2回 14.1%
3回 7.9%
4回 3.7%
5回以上 3.4%
無回答 1.6%
参考:厚生労働省「看護職員就業状況等実態調査結果」
※調査対象には保健師・助産師・看護師・准看護師が含まれる

調査の結果、一度も退職(転職)したことがない人は、約45%でした。つまり、調査対象となった看護職員の半数以上が転職を経験しているのです。看護師の転職は、それほど珍しくないことが分かるでしょう。


看護師の転職理由

厚生労働省の調査によると、看護師の退職理由には「結婚・出産・育児」「他施設への興味」「人間関係」などが挙げられています。反対に、看護師が今の職場で勤務を続けているのは「勤務形態や雇用形態が希望通り」「通勤の利便性が良い」「同僚との関係が良い」などが理由のようです。

つまり、ライフスタイルの変化に適応できないことや、人間関係がうまくいかないことが転職につながっているといえるでしょう。

【関連記事】
看護師を辞めたい...理由別の対処法と後悔しない転職先の選び方

参考:厚生労働省「看護職員の現状と推移」



職務経歴書で採用担当者がチェックするポイント

転職回数が多い看護師は、採用担当者の反応が気になりますよね。しかし、看護師の転職は決して珍しくはないため、採用担当者も考慮してくれるはずです。

ここからは、転職回数が多い看護師を採用する際、担当者がチェックするポイントを解説します。


①転職回数より転職理由

採用担当者は、転職の回数よりも転職理由に注目します。

職務経歴書に、年齢の割に多くの転職経験が書かれていると、一見不安に感じるかもしれません。しかし、その理由が「病院が倒産した」「夫の転勤で引越しした」「興味のある施設があった」「出産した」などのやむを得ない理由やポジティブな理由であればどうでしょうか?

転職回数が多くても、本人の人柄やスキルに疑いの余地がなければ採用につながるといえるでしょう。そのため、採用担当者は目に見える転職回数だけでなく、その理由を重視する傾向があります。


②転職回数よりも勤務年数

採用担当者は、転職理由と合わせて各職場での勤務年数もチェックします。厚生労働省の調査によると、看護師の通算就業年数は5年未満や5~10年未満の割合が多い結果となっています。

転職回数が多くても、ひとつの病院で5年勤めていれば「すぐに退職するかもしれない」といった不安は払拭できるでしょう。しかし、1年未満の割合はごくわずかのため、入職後数か月で退職した経験がある人は、長く務めた職場での業務経験を詳細に書くよう意識しましょう。

参考:厚生労働省「看護職員就業状況等実態調査結果」


③転職回数よりも年齢に合った姿勢

看護師の転職回数の印象は、年齢によっても大きく変わります。20代で転職4回と聞くと採用側も慎重になりますが、40代で4回と聞くとそれほど疑問を抱かないはずです。

年齢の割に転職回数が多い人は「転職に向けた姿勢」をチェックされますので、次のような対応を意識しましょう。


20代看護師は「キャリアプラン」

転職回数の多い20代の看護師が転職する際は「またすぐに辞めるかもしれない」と、不安を与える可能性があります。しかし、まだ若いため長く働ける可能性を秘めています。明確なキャリアプランを伝えて、長く働き続ける熱意をアピールしましょう。

また、多くの転職によって培った臨機応変さを武器に「どこに配属されてもすぐに対応できる」と、アピールしても良いでしょう。


30代看護師は「ライフスタイル」

30代の看護師に対して採用担当者は、転職回数の多さにかかわらず「ライフスタイルの変化に対応できるか」といった不安を抱きます。結婚や妊娠、子育てを理由にすぐに退職されてしまうと、はじめから採用をやりなおすことになってしまうからです。

そのため、夜勤や残業に対応できるなど、即戦力となるアピールを積極的におこないましょう。また、子どもがいる看護師であれば、家族のバックアップがあると伝えておくと、採用担当者の不安を取り除けます。


40代看護師は「柔軟な対応」

40代看護師は、何度か転職経験があっても、看護師としての知識や経験が多いため受け入れられやすい傾向があります。しかし、今までの経験により「こだわりが強くないか」という点が懸念されます。

40代看護師の場合、新しい職場の方針に柔軟に対応できるかどうかが採用のポイントとなります。新しい職場では年下の看護師に仕事を教わる可能性もあるため、自分の希望や要求を押しすぎず、臨機応変に対応する姿勢が大切です。


転職回数が多い看護師の職務経歴書の書き方

転職回数が多い看護師は、職務経歴書の書き方次第で採用担当者からの印象を左右します。マイナスな表現を避けるだけでなく、プラスなイメージを印象つけたいですよね。そのためには、次のようなポイントを意識すると良いでしょう。


転職回数の多さがプラスになるように記入

転職回数の多さはネガティブな印象を与えてしまう可能性があるものの、職務経歴書の書き方次第でポジティブな印象に変えられます。何らかの理由で転職回数が増えてしまったとしても、それぞれの職場での経験は必ず強みになるでしょう。

そのためには、まず過去の勤務先での業務内容や実績、経験を振り返ってみましょう。すると、転職回数が多いからこその経験の多さが見えてくるはずです。

【転職回数をプラスにできる例】

  • 場数を踏んでいるので即戦力になれる
  • 担当した診療科目が多いのでどこに配属されても対応できる
  • 複数の病院を見てきたため業務改善に貢献できる
  • 夜勤専門病棟の経験があるため体力に自信がある
  • 介護施設での勤務経験があるため高齢者医療に強い
  • 数多くの医療従事者と関わってきたのでコミュニケーション能力に長けている

このように、考え方次第で転職回数の多さをプラスに表現できます。


「何ができるのか」アピールする

転職回数の多い看護師は、勤めた期間が短い職場での業務内容が薄くなる可能性があります。そのような場合は、時系列ではなく職務内容別に「担当してきた業務内容」や「活かせる経験・スキル」の一覧を作成し、自分には何ができるのかをアピールすると良いでしょう。

【担当してきた業務一覧例】

  • 消化器内科病棟(20床)にて病棟全般の看護業務
    ・内視鏡治療のケアや化学療法のケア
    ・消化器疾患の術後の個別生活指導
  • 循環器内科病棟(30床)にて病棟全般の看護業務
    ・心電図の読み取り
    ・急変対応
    ・心臓カテーテル検査の準備
    ・治療後の体調管理と家族のケア

【活かせる経験・スキル例】

  • パソコンスキル(Word、Excel、Access、PowerPoint)
  • ○○科、〇〇科、〇〇科、〇〇科における看護業務の経験
  • 病棟リーダーの経験によるチームマネジメント力
  • プリセプター経験による指導力

採用されたら何ができるのかを具体的な例を挙げれば、過去の転職回数ではなく採用後の姿に注目してもらえるかもしれません。


マイナスな印象を与える内容は省略

「採用してもらいたい」「自分のことを知ってもらいたい」と願いながら書く職務経歴書ですから、マイナスな印象を与える内容をわざわざ記入する必要はありません。

「転職回数が多くて書ききれない」「在職期間が短すぎて記載するほどの担当業務がない」という場合は、職務経歴書への記載を省略しても問題ないでしょう。

職務経歴書には、希望する転職先に関連性が高いものを中心に記載することをおすすめします。しかし、職歴詐称にならないよう、履歴書の職歴は正しく記入してくださいね。

なお、基本的な職務経歴書の書き方は次の記事で解説していますので参考にしてください。

【テンプレートあり】看護師の職務経歴書の書き方を見本付きで解説!面接官に好印象を与えるためのポイントとは?


看護師の退職理由別!印象を良くする方法

転職回数が多い看護師のなかには、今までの退職理由をどう説明しようか悩んでいる人も多いでしょう。職務経歴書に退職理由を記入する必要はなく、履歴書には「一身上の都合」と記入しても問題ありません。

しかし、面接時には避けて通れない質問となるでしょう。そこでここからは「正直に伝えるべき退職理由」と「言い換えるべき退職理由」を解説します。


正直に伝えるべき退職理由

転職を繰り返す人のなかには、自分の努力や我慢だけでは勤務を継続できない、やむを得ない理由を抱えるケースもあります。そのような退職理由は、素直に伝えましょう。


ライフスタイルの変化に伴う転職

ライフスタイルの変化による転職はよくあることです。今までの職場では、夜勤必須などの条件があり、自分に合った働き方ができなかったことを正直に伝えましょう。

その際、シフトの融通が利かないといった印象を与える可能性があります。「家族の協力体制が整った」「育児・介護が一段落した」など、臨機応変な対応が可能だとアピールできれば好印象を与えられます。


ケガや病気による退職からの復職

ケガや病気による転職も、正直に伝えるべきといえます。身体の問題は事前に知っておいてもらうと安心でしょう。

また、「今は完治している」「月に1度の通院が必要」など、状況をあらかじめ伝えておくと採用担当者も今後の勤務イメージが湧きやすいはずです。


家族の転勤に伴う転職

家族の転勤による転職は、自分の意思だけでは避けられない問題です。

とはいえ「長く続けられるのか?」「またすぐ転勤があるのではないか」などと、心配されるかもしれません。転勤の可能性や頻度に言及しておくと、正直な印象を与えられます。


言い換えるべき退職理由

今までの職場で理不尽な待遇を受けてきたとしても、伝え方次第では採用担当者に悪い印象を与えてしまいます。「同じような理由ですぐに退職するかも」と警戒されないよう、次のような理由はうまく言い換えて対応しましょう。


待遇への不満による転職

待遇の不満による転職理由を素直に伝えてしまうと「良い条件の求人があればすぐに心変わりする」といった印象を与えます。

また、採用担当者には不満や愚痴を言っているように聞こえる可能性も考えられます。印象を悪くしないためにも、ポジティブな言葉に言い換えられるよう準備しておきましょう。


人間関係の問題による転職

人間関係が原因で転職を繰り返している人のなかには、いじめやパワハラを受けた人もいるでしょう。しかし、そのままの事実を伝えると「コミュニケーション能力が低い」「ストレスへの耐性がない」などと捉えられるかもしれません。

受け答えをスムーズにおこない、自身のコミュニケーションに問題がないことをアピールしましょう。


激務に耐えかねて転職

「仕事の忙しさに耐えられない」「忙しすぎて体調を崩した」などの理由で転職を繰り返している人は、体力や忍耐力を疑われる可能性があります。自身の苦手なことを理解した上で「患者さん一人ひとりに丁寧に向き合いたい」など、ポジティブな言葉に言い換えて説明しましょう。

【関連記事】
看護師の退職理由の上手な伝え方とは?退職時・面接時に使える例文付きで紹介!


まとめ

看護師として働くなかで「転職しよう」と考える回数や理由は人それぞれです。

大切なのは転職回数ではなく「今までの職場で得た経験」や「自分に何ができるか」を明確に伝えられるかどうかです。今までの転職理由を振り返り、ポジティブな理由に変換できないか検討することが大切です。

より働きやすい職場を探しての転職は決して悪いことではありません。自分の理想の働き方を実現するため、さらに踏み出してみましょう。


ライター 山本あやか
元保育士で現在はライターとして活動中。保育士歴は10年で2児の母。幼稚園教諭一種免許と保育士資格を持つ。


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