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美容師のアシスタント期間は何年?キャリアアップへの道のりを知ろう

  • 業界・資格ノウハウ

目次

国家試験に合格すれば、美容師の資格は取得できますが、それで一人前になれるわけではありません。すべてを任せられる美容師となるには、修行時代ともいえるアシスタントの経験が必要です。

美容師のアシスタントは、いったいどのくらいの期間続くのでしょうか。ここでは、アシスタントの平均的な年数や、仕事の内容について紹介します。


美容師のアシスタント時代は平均3年


美容師のアシスタント時代は平均3年の写真

はじめに、美容師のアシスタント期間の平均年数を見ていきましょう。


人によっても年数に差が生じる

美容師のアシスタントの平均年数は3年程度です。ただ、店や人によってばらつきが見られ、短いところでは1~2年、なかには5年以上アシスタントを続けている店もあります。

それぞれの店舗の考え方や、個人の習得のスピードによって、アシスタントからスタイリストへの昇格年数は異なります。また、店のメンバーの年齢や勤続年数など、そのときの事情も関係してきます。


がんばりが試されるアシスタント期間

一般的に、すべてを任せられる一人前の技術者をスタイリストと呼びます。アシスタントはスタイリストの見習いの立場です。スタイリストがスムーズに仕事をこなすためには、アシスタントの補助が欠かせません。修行期間とはいえども、大切な役目です。しかし、毎日同じ作業をこなし、夜遅くまで練習する場合も少なくありません。

そのため、先が見えずにそのつらさから仕事をやめてしまうアシスタントも多い傾向です。アシスタントは、離職率が高い時期でもあり、美容師としての最初のがんばりが試される期間ともいえそうです。


美容師のアシスタントの仕事と給料事情


美容師のアシスタントの仕事と給料事情の写真

美容師のアシスタントがやる仕事は?

美容師のアシスタント時代の仕事内容は、具体的にどのようなものなのでしょうか。


接客関連

サロンによっても異なりますが、基本的には施術まわりのサポートが仕事です。具体的には、以下のようなサポートをします。

【接客に関わるアシスタントの主な仕事】

  • お客さまのお出迎え、お見送り
  • 席への案内
  • ドリンクや雑誌の提供
  • 座席を離れているときの整理整頓
  • ローブ、タオルの片付け
  • カット後の清掃など

受付がない場合は、電話対応予約管理を任される場合もあります。


技術関連

施術関連では、スタイリストの技術サポートが主体となります。シャンプーやヘッドスパ、マッサージ、トリートメントなどは、アシスタントがメインとなって行なうことが多い傾向です。カラーやパーマ、ブローでは、アシストに入ります。


営業関連

チラシ配りやポスティング、SNSの発信・対応、カットモデルのスカウトなども、アシスタントの仕事です。


一日の流れ

美容師アシスタントにおける、一日の流れの例を見てみましょう。


出勤

店舗によっても異なりますが、朝8時前後に出勤するケースが多い傾向です。出勤後は、店の清掃や前日の技術の復習や練習をして、スタッフ全員がそろうのを待ちます。


朝礼・予約および業務の確認

朝礼と業務連絡を行ない、予約内容や自分が担当する仕事を確認します。一日の流れを把握したあとで、営業準備に入ります。


開店

アシスタントに振り分けられた業務をこなしながら、スタイリストのヘルプをします。周囲を観察し、自発的に動くことが大切です。施術中は、自分の技術に活かせるよう、しっかりとやり方を見て学びましょう。


閉店

最後のお客さまを送り出したあとは、片付けを行ない、ミーティングや翌日の営業に向けた準備を実施します。仕事が一段落したら、カットやカラーなどの技術練習開始です。先輩からの意見をもらったり修正してもらったりする場合もあります。
店の方針によって異なりますが、アシスタントの退勤は夜遅くなることが多い傾向です。


アシスタントの給与事情

美容師アシスタントの所定内給与額は経験年数0~4年で19万~23万円程度です。国家資格を取得しているかどうかによっても、固定給の金額が変わります。また、店の制度によっては、アシスタントのなかにグレードを設定していることもあるようです。大手のサロンでは、アシスタントをまとめるアシスタントリーダーや、トップスタイリストの専属サポートとなるファーストアシスタントなどのポジションがあります。

その場合は、固定給に加えて各種手当が追加されたり、固定給の昇給があったりするなど給与額が上がる傾向です。ただし、月額給与からは、社会保険や税金などが控除されるため、手取りは額面の金額よりもさらに2割程度低くなります。

参考:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」


スタイリストになるためには?

アシスタントからスタイリストになるためには、まず一人前の美容師として認められる必要があります。スタイリストとなるために、必要なスキルを確認していきましょう。


スタイリストへのカリキュラム

アシスタントからスタイリストへは、平均で3年程度と紹介しましたが、その期間内に習得すべきカリキュラムがサロンごとに設定されています。1~3年目の習得例は以下のとおりです。

【カリキュラム取得例】

  • 1年目
    接客の基本・マナーに加え、シャンプー、トリートメント、カラー塗布の基礎から応用、ブローテクニック、スタイリングの基礎などを身につけていきます。
  • 2年目
    パーマの基本、縮毛矯正やデジタルパーマなどの特殊パーマ、和洋セット、基礎カット、メイク・着付けを学びます。
  • 3年目
    髪の長さに応じたカットの応用を身につけていきます。

一般的に、年数が経過するごとに難易度が上がる傾向です。


昇格試験はあるの?

各段階で責任者によるチェックや指導がありますが、小テスト形式でそれぞれの技術の習熟度をはかっているサロンも少なくありません。さらに、スタイリストになる前には、これらの技術の集大成としての総合試験を設けるサロンも見られます。

スタイリストの昇格試験では、ウィッグではなくカットモデルを招き、時間内でのカットやパーマ技術を判定したり、接客やカウンセリングなど、施術前後も試験の要素に入れたりする場合もあります。


アシスタントとスタイリストの違い

アシスタントは、技術者のサポート役のため、まだ1人でお客さまを任せられることはありません。一方で、スタイリストは、カウンセリングからシャンプー、カット、カラー、パーマ、ブロー、スタイリング、ヘアセットといった施術をすべてこなせるようになります。当然、責任は重くなりますが、接客・技術とも一人前と認められ、どこでも働ける能力を身につけることができるでしょう。

スタイリストになれば、自分の得意技を磨きながら独自性を出して、顧客となるファンをつくっていけるようになります。


美容師のアシスタントからのキャリアアップ

アシスタントは、美容師の世界へのほんの入り口にすぎません。美容師となった後は、どのようなキャリアアップがあるのでしょうか。


スタイリスト

アシスタントからスタイリストになることで、仕事の幅が大きく広がるため、美容師としてのやりがいがさらに大きく感じられるようになります。

自分の手でお客さまの美を引き出すことができ、感謝の言葉を聞く機会もぐんと増えるでしょう。もちろん、スタイリストになると給与面でのアップも期待できます。


主任・チーフスタイリスト

技術を磨き、スタイリストのなかでも格上となる主任やチーフスタイリストを目指すことも可能です。指名料や売上への貢献度によって、昇給も期待できます。


ディレクター

トップスタイリストとして、独自のスタイルを生み出すことのできる技量を身につけることで、ディレクターのポジションを目指すことも可能です。指名数が増え、店への影響力が強くなります。


店長・マネジャー

店の運営方針やチェーン店によっても異なりますが、店長だけでなく幹部クラスのポジションとして、マネジャーなどを配置しているところも少なくありません。店の経営や事業運営の権限があるポジションとなるため、スタッフの昇格に関わることもあります。


サロンオーナー・フリーランス

雇用される身分から、個人事業主となることも可能です。店を開業してサロンオーナーとなるほか、業務委託や面貸しといった形で、フリーランス美容師になる人も増えてきています。


まとめ

美容師のアシスタントは、「つらい」「厳しい」というイメージがある人もいるかもしれません。たしかに、アシスタントはスタイリストと比較して、あまり給与も高くなく覚えることも多い修業の時代です。しかし、その数年を乗り越えれば、スタイリストとして活躍できる未来が広がっています。

美容師にも多様な働き方があります。アシスタントとして基本をしっかりと固めておけば、将来への夢が大きく広がるでしょう。バイトルPROでは、美容師アシスタントを応援しています!


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