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美容師には何歳からなれて現役は何歳まで?キャリアについて解説

  • 業界・資格ノウハウ

目次

美容師は、文字どおり「手に職のある」仕事です。しかし、何歳から美容師になれるのか、いくつまで働けるのかについて知っている人は少ないかもしれません。若くはじめるほど、キャリアは長くなりますが、その先にはどのような道が開けているのでしょうか。
今回は、美容師になれる年齢や働ける年齢、美容師のキャリアについて解説します。


美容師資格には年齢条件がない?


美容師資格には年齢条件がない?の写真

美容師になるためには、国家試験に合格する必要があります。試験は、何歳から受けられるのでしょうか。ここでは、美容師の資格と美容師になれる年齢を紹介します。

美容師国家試験の受験資格

美容師国家試験の受験資格には、年齢制限がありません。理容師国家試験および美容師国家試験の受験資格は、以下のとおりです。

【理容師・美容師養成施設で、次の課程を修了した人(1998年4月1日以降に入学した場合)】

  • 昼間課程:2年以上
  • 夜間課程:2年以上
  • 通信課程:3年以上

美容師になるためには、美容師法という法律で規定された美容師養成施設で所定の学習を行い、美容師国家試験に合格することが必要です。試験自体には年齢制限がないため、美容師養成施設の入学条件によって年齢が決まります。

参考:理容師美容師試験研修センター「受験資格」 東京都福祉保健局「理容師・美容師の養成施設とは

最短ならば17歳で可能!

2022年1月時点で、日本の義務教育は中学校までです。そのため、15歳で卒業後に美容師養成施設に入学すれば、最短で17歳での資格取得が可能です。学校によっては、高校卒業が入学条件となっているところもありますが、中学卒業で入学が可能な養成施設もあります。一般的には、高校卒業後に専門学校へ入学して、国家試験に臨むコースが多い傾向にあります。

どうしても早く美容師になって現場で働きたい人は、10代で美容師資格を取得することもできます。例えば、実家が美容室を営んでいて、中学卒業後にすぐに見習いで入る必要がある場合は、美容師養成施設で学びながら家業を手伝う方法もあるでしょう。

参考:日本理容美容教育センター「理容師・美容師になるまで

社会人でもOK

美容師国家試験の受験資格には、年齢の上限がありません。そのため、社会人になってから再度勉強をし直して美容師の国家試験にチャレンジすることもできます。例えば、「会社に就職したけど、美容師になる夢があきらめきれない」といった場合は、美容師養成施設に入学することも可能です。

年齢の上限がないため、何歳からでも美容師を目指すことができます。


美容師は何歳まで働ける?


美容師は何歳まで働ける?の写真

美容師は、10代から働くこともできますが、何歳までできる仕事なのでしょうか。

美容師資格に有効期限はない

美容師の国家資格には、有効期限がありません。美容室に勤務している場合は、設定されている定年の年齢まで働くことも可能です。個人で開業していたりフリーランスであったりする場合は、高齢になっても美容師として働き続けられます。

年を取ってからも、長年のごく限られた顧客を相手に、のんびりと仕事を続けている美容師も少なくありません。美容師資格は、一度取得すれば生涯にわたって有効なため、引退を決めるのは自分自身となります。

40歳引退説とは

個人美容室以外のチェーン店では、あまり高齢の美容師を見かけないため、「美容師40歳引退説」が、都市伝説的に語られることもあります。厚生労働省が公表している美容業の調査でも、労働者の年齢層は30歳未満が最も多く、40代以上は男女とも少ない傾向です。

美容師は、立ち仕事が多く拘束時間も長いため、体力的にきつい職業です。また、若いお客さまに対しては、若い美容師が施術する傾向があるため、人気のチェーン店ではどうしても年齢とともに指名が減っていきます。

先の調査では、経営者で最も多い年齢は、60~69歳の32.4%、次いで50~59歳が26.1%です。体力的に衰えを感じる40歳から、キャリアを見直す時期となることが推測されます。

参考:厚生労働省「第2章 甲票(経営の実態)について」「平成27年度生活衛生関係営業 経営実態調査報告 美容業


美容師のキャリアプラン

一般的に大手チェーンでは、若い世代の美容師がメインで活躍しているようすが見られます。美容師のその後のキャリアプランとしては、どのようなものが考えられるのでしょうか。

マネージャー

美容室のマネージャーとは、店舗経営全般に関わり、マネジメントをする仕事です。例えば、スタッフの育成計画立案や商品の仕入れ管理、販売計画立案、集客戦略から店舗インテリアの管理など、多彩な業務に従事します。

マネジメント能力を求められるため、ある程度のキャリアがなければできません。チェーンによっては、一人のマネージャーが複数店舗の管理をする場合もあります。現役の美容師ではありませんが、美容師の知見を活かして美容室経営にたずさわれる仕事です。

オーナー

美容師のキャリアプランとして理解しやすいのが店舗オーナーとなる道です。一人オーナーとなって、自身が美容師として仕事をする方法と、美容師を雇用して自分は店舗経営に専念する方法があります。いずれにしても、経営者として事業計画を立て、開業するための資金の準備が必要です。決して簡単ではありませんが、自分の店を開業することは、多くの美容師の夢といえるでしょう。

フリーランス

美容師の新しい働き方として注目されるのが、フリーランスです。フリーランス美容師は、店を持たず歩合制で仕事をするワークスタイル。自由度が高く、働けば働くほど収入があがる半面、個人事業主となるため、雇用されて働くような収入の安定性はありません。

ただし、自分の体力や、スケジュールに合わせて働くことができるため、キャリアプランの有効な選択肢といえるでしょう。

訪問美容師

フリーランスの一種ですが、美容師として長く働くことを視野にいれた場合、顧客の自宅や施設を訪問して仕事をする方法もあります。美容師の仕事は一生続けられ、身体への負担も少ない点はメリットです。社会貢献にもなり、資金的にもほぼコストがかかりません。

美容師法によって「美容師は、美容所以外の場所で美容の業を行ってはならない」とされていますが、法令で定められる特別な事情によっては出張して美容行為を行うことが可能です。
管轄する役所への届出の提出や研修の有無など、。自治体によって手続きが異なるため、事前に確認しておきましょう。

参考:厚生労働省「出張理容・出張美容に関する衛生管理要領について」東京福祉保健局「出張理容・出張美容について


引退を決めるのは自分次第

上述したように、美容師は年齢制限がありません。自分の人生を決めていくのは自分自身です。

現役継続に悩む理由

美容師が現役継続に悩む理由は、体力的な問題や家庭の事情などさまざまです。特に女性の場合は、ライフステージの変化で仕事が続けられなくなる可能性があります。

ブランクがある場合には、研修をしてくれる美容室もあるため、そうした制度を利用して再スタートを切るという方法もあります。まだ引退するほどの年齢でなくても、美容師をやめることを考える場合もあるでしょう。その場合は、美容師の仕事の何が課題となっているのかをよく見極めることが大切です。

例えば、「接客は好きだけど、美容師としての業務がきつい」といった場合は、ネイルやエステ、また別業界の美容に関する接客の仕事を選ぶこともできます。美容室のなかでの立ち位置に問題がある場合は、独立や別店舗への転職の道を検討することも可能です。

経験値がキャリアを広げる

美容師は、一生涯保有できる資格です。現役の美容師ではなくても、経験やスキルは残ります。美容師が次のキャリアを考えるときに、頼りにするのは今まで培ってきた実績です。

若い頃と比較して体力的に落ちていくことはやむをえません。将来を見すえて早い段階から、自分の経験値や強み、スキルについて整理しておくとキャリアの可能性を広げられます


まとめ

美容師は早くて10代からなることができ、チェーン店などで活躍しているのも若い世代が多い傾向にあります。しかし一度資格を取得すれば生涯現役として働くことも可能で、社会人から美容師へ転身することもできます。

美容師は、人と接して、その人の魅力を引き出す、素晴らしい仕事といえるでしょう。美容師としての着実な成長を目指しながら、自分なりのキャリアプランを考えていくことが必要です。


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