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新型コロナワクチン追加接種は12月開始予定。これまでとの違いは?|業界ニュース

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目次

最近、新規感染者が減少している新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)。その要因の1つとして、ワクチン接種完了者の増加が挙げられています。

しかし、ワクチンは一定期間が経過すると効果が薄れることから、諸外国では3回目の接種を行っています。この状況を受けて日本でも追加接種について議論されていました。そこで2021年10月28日に厚生労働省の分科会で、3回目の接種は2回目の接種を終えた人全員を対象とすることが決定しました。

この記事では10月20日の政府の通達などをもとに、3回目のワクチン接種に関する概要や、医療従事者向けに追加接種の運用面の変更点を解説します。



医療従事者は12月1日から追加接種を開始見込み

厚生労働省は新型コロナのワクチンの3回目接種について、2021年12月1日から接種を開始するために、対象者へ11月22日を目途に接種券が届くように準備を進めることを指示しました。

12月の追加接種の対象は「2021年3月又は4月中に2回目の接種が完了した者」を見込んでおり、主な対象は医療従事者となると考えられます。

前回のワクチン接種では、医療従事者はお勤めの病院か所属団体から指定された医療機関で接種した方が多かったと思われますが、追加接種では居住地でも行えるよう調整されています。

参考:厚生労働省「新型コロナワクチン追加接種(3回目接種)に係る接種券等の印刷及び発送について」



3回目の追加接種の概要

医療従事者以外の方は3回目の接種をいつ受けることができるのでしょうか。「効果が薄れる前に追加接種できるのか?」と不安に感じる方もいるでしょう。

追加接種の概要は以下の通りです。

  • 対象:2回目の接種を終えた人全員
  • タイミング:2回目接種からおよそ8か月以上経過後
  • 使用するワクチン:1・2回目に用いたワクチンと同一が基本 ※協議中
  • 費用:なし(国で負担)
  • 接種券が届くタイミング:追加接種が可能になるタイミングにあわせて発送

自治体によって異なるケースもあると思いますが、8月に2回目の接種が完了した方の場合、3回目の接種ができるのは2022年4月頃となるでしょう。まだまだ先の話のように感じますが、それまで気を緩めずに感染対策に取り組んでいきましょう。

参考:厚生労働省「審議会・検討会等」



【医療従事者向け】これまでのワクチン接種との違いは?

医療従事者の方々にとって「1・2回目と運用は変わるのか?」という点が気になるところではないでしょうか。追加接種での基本的な運用は従来と同じですが、課題を改善する目的で運用の見直しが行われる部分もあります。

ここでは前回の接種時からの変更点を解説します。


予診票と接種券に新様式が追加

これまでは予診票と接種券は別々となっていました。追加接種では基本的に予診票と接種券が一体となった新様式に変更されます。これは従来の接種券で用いるシール型の台紙の調達・印刷に係る負担を削減する目的で、どちらになるかは自治体によって異なります。

また予診票・接種券ともに記載される内容にも変更があります。

    
予診票 ①1・2回目に使用したワクチン記載欄を追加
②時間外加算等を一体的に費用請求できるようチェック項目を追加
③優先の接種グループに関する質問を削除
接種券①券種は2(ワクチン接種)のみに変更。※予診のみのマーキング欄が追加
②QRコードの追加(OCR情報)

医療機関が記入すべき時間外加算等に関する項目や予診のみだった場合のマーキング項目など、きちんと確認すべき項目も追加されるので注意しましょう。


接種済証の新様式

予診票と接種券が一体となる新様式が採用された自治体では、接種済証も新しくなります。従来のように接種券と接種済証が一体でなくなることから、接種済証を忘れたり、無くしたりする接種希望者も少なくないでしょう。

そのようなときは、医療機関が接種が完了した際に「接種記録書」を交付します。

接種済証が必要な場合は市町村に申請すれば交付を受けることができるため、もし接種者から「接種済証が欲しい」と言われたら、その旨を伝えると良いでしょう。


ワクチン接種記録システム(VRS)への接種記録がスムーズに

これまでVRSに接種記録をする際、OCRラインでをタブレットで読み取りしていたことで、読み取り速度に課題がありました。しかし今回接種券にQRコードが追加されたことで、スムーズに情報を読み取ることが可能になります。

また、新様式の予診票では、シールの貼り分けによる「予診のみ」または「接種」の区別ができなくなります。そのため、予診のみとなった場合の予診票情報を、VRSに誤って接種記録として入力しないよう、予診票の仕分け管理等を徹底しましょう。

万が一、「予診のみ」の予診票情報を接種済として入力してしまったら、直ちにVRSのデータを修正する必要があります。

まだワクチン接種に関わったことのない医療従事者の方は、以下のページからVRSの概要や使い方をご確認いただけるので参考にしてみてください。
政府CIOポータル「VRS 医療機関・職域接種等 会場担当者向け情報」

参考:厚生労働省「新型コロナウイルスワクチンの接種体制確保について」



編集部コメント

新型コロナのワクチンの追加接種は12月から始まる予定ですが、2回目の接種完了から8か月後が追加接種の目安となるため、まだまだという方も多いでしょう。

3回目は1・2回目とは書類の様式も変わるため、接種に行くときは持参するのを忘れないようにしましょう。

医療従事者の方は、様式の変更で運用面の変更も必要です。変更された部分はきちんと確認し、職場で「どのようにミスを防ぐか」「ミスをしてしまったときはどうするか」などを事前に話しておけると良いですね。


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