看護師のやりがいを感じるエピソードとやりがいを感じられなくなったときの対処法

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限られた時間で多くの業務をこなしたり、時には辛い場面に立ち会ったりすることもある看護師。責任のある仕事だけに、そのやりがいや達成感は大きなものです。

しかし、長年看護師を続けていたり、落ち込むような出来事があったりすると、「やりがいが感じられなくなった」と悩む機会もあるのではないでしょうか。

そこで今回は、看護師のやりがいや、やりがいを感じられなくなってしまった場合の対処法をご紹介します。看護職経験者の前向きなエピソードに触れて、看護師のやりがいを再確認してみましょう。これから看護師を目指す方もぜひ参考にしてください。

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看護師のやりがいとは？

看護職経験を持つ方のエピソードを見てみると、看護師がやりがいを感じられる場面は大きく次の4つに分けられます。

患者さんや家族に関わるとき
患者さんから直接「ありがとう」と言われるとき
生死を分ける医療の最前線に立つとき
働きやすさを感じるとき

看護職経験者や現役看護師が実際にどのようなやりがいを感じているのか、上で挙げた場面ごとに見ていきましょう。

患者さんや家族に笑顔が増えていく喜び

「患者さんが見違えるように良くなった姿を見ると、やりがいを感じます」（精神科勤務／男性／31歳）
「高齢者の笑顔がとても可愛く、癒されます」（介護・福祉施設勤務／女性／60歳）
「長期間通院や治療を頑張っていた患者さんが笑顔になる様子を見ることがとてもうれしく、達成感を感じます」（クリニック勤務／女性／33歳）

患者さんに寄り添った看護を心がけている方ほど、患者さんが元気になっていく姿を見るとうれしく感じられるのではないでしょうか。不安や悲しみを抱えていた患者さんに笑顔が増えるたび、自分のことのように喜びや達成感を得られる看護師が多いようです。

患者さんから直接感謝の言葉をかけられるうれしさ

「患者さんに感謝されたときやいい看護ができたと感じるとき」（病棟看護師／女性／41歳）
「患者さんに『ありがとう』と声をかけられたときにやりがいを感じました」（クリニック勤務／女性／23歳）
「『ありがとう、あなたがいてよかった』と言っていただけるとやりがいを感じます」（病棟看護師／女性／26歳）

看護師は、患者さんやそのご家族から直接感謝の言葉を伝えられる機会も多い仕事です。自分の仕事を褒められたり、名前を覚えてもらえたりすると、相手を思う気持ちが患者さんにもきちんと伝わっていることを確認でき、自信につながりますね。

とっさの判断が患者さんの命をつなぐ達成感

「緊迫した場面でも冷静に対応できるようになり、頼りにされることが増えて、やりがいを感じるようになった」（クリニック勤務／女性／26歳）
「自分の行なったことで患者さんの苦痛だった状態が改善したときなどにやりがいを感じます」（病棟看護師／女性／38歳）
「緊迫した場面で少しでも早い医療的措置を行なうのが看護師で、その対応が直接生命に影響することを考えると、仕事をやり遂げたときにとても達成感があります」（介護施設看護師／女性／40歳）

看護師は責任をともなう仕事であるだけに、医療従事者として正しい行ないができたときは大きな達成感を得られるようです。

特に、患者さんと近い距離で働く看護師は、急変に対応する機会も多くなります。とっさの行動や判断が患者さんの救命につながる経験を重ねるごとに、周囲から信頼される看護師へ成長していけるでしょう。

仕事に誇りを持って長く続けられる

「辞めても常に仕事がある。次の正規雇用を見つけるまで、時給の高くて自由がきく看護師の仕事でつなぐことができる」（元看護師／女性／40歳）
「業務量が多いぶん、技術が必要になる機会も多いので、スキルアップができる。嫌なこともあるが、我慢して続ければ、徐々に周りから認められる」（元看護師／女性／31歳）
「条件を選ばなければ、一度辞めても、転居しても、就職先がある。平日休みがとりやすい。やる気があれば、常に勉強する内容が豊富で技術も磨け、向上幅が大きい。病院や施設など幅広い職場を選べる」（看護師／女性／32歳）

看護師の勤務場所はクリニックや急性期病院だけでなく、介護・福祉施設や訪問看護ステーションなどさまざまです。働く場所が多く、需要が絶えない看護師は、生涯を通じてキャリアアップを目指せる職業だといえます。

結婚や出産を機に休職しても仕事に復帰しやすいため、自らの成長を感じながら、ライフスタイルに応じて長く働けるでしょう。

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看護師のやりがいを感じられなくなった時の対処法・考え方

仕事でやりがいを感じられなくなると、モチベーションが下がるだけでなく、今後のキャリアに不安を感じてしまうこともあります。仕事のやりがいがなく悩んでいる方は、その原因を知り、自分に合った対策や対処法を取り入れてみましょう。

看護師がやりがいを感じられなくなっている場合、一般的に次のような原因が考えられます。

自分のミスで怒られることが多い
業務量が多い、シフトが多忙
成長や努力が評価されない
職場の給与体系や人間関係が悪い

自分のミスが原因でやりがいを感じられなくなっている場合、ミスも経験の一つと考えて、スキルアップや成長の糧にしていくとよいでしょう。

しかし看護師がやりがいを感じられなくなる原因は、職場の環境や勤務体制によるものが多いようです。自分で解決できない問題があり、やりがいを感じられなくなっている場合は、次のようなポイントを押さえておくと前向きな気持ちで仕事に取り組めます。

やりがいを感じられなくても、人の役に立っている

本人がやりがいを感じていないとしても、どのような仕事も社会を支えているものです。たとえ見えない形であっても、自分の仕事が人の役に立っていることを意識しましょう。

元来看護師は、「すごいね」と一目置かれる機会が多い職業です。新聞やニュースなど外の世界に目を向ければ、あなたの仕事に助けられている人が大勢いることに気付けるのではないでしょうか。

仕事と割り切ってしまう

どうしてもやりがいを見つけられない、モチベーションを高められないという場合は、「これは仕事だから」と割り切ってしまうのも一つの手段です。

人との距離が近い看護師だからこそ、割り切ることが難しい面もあるでしょう。しかし、職場の人間関係、退屈な作業、体力仕事、雑用などの部分は、仕事と割り切ることで悩まず淡々とこなせる可能性があります。

職場が原因の場合は転職も検討

やりがいを見つけられない原因が職場にあり、働く場所を変えることで不満が解決しそうなときは、転職するというのも一つの手段です。

ただし転職を検討する場合は、やりがいを感じられない原因が「今の職場」にあるのかをよく考えてください。職場に関係なく看護師の仕事そのものに原因がある場合、同じ職種内で転職しても解決にはつながりません。

例えば、受け持つ患者数や夜勤が多いなど、多忙な業務が原因で勉強の時間が取れないという状態なら、病床数の少ないクリニックへ転職することで解決する可能性があります。

しかし、そもそも家庭と仕事の両立が厳しい、体力的に看護職が辛いと感じているような場合は、転職で職場を変えても根本的な解決にはならないでしょう。

やりがいを感じられない原因が職場にあるのか、看護師の仕事にあるのかわからない方は、信頼できる先輩看護師や同僚に悩みを聞いてもらうのもおすすめです。ただ、環境を変えることで悩みの原因が明らかになることもあるため、「周囲に相談できず、今の職場を続けられそうにない」と悩んでいるなら転職を検討しても良いかもしれません。

いずれの場合も、「転職さえすればやりがいが見つかる」と思い込まず、転職を検討する際は現在の状況や転職後の働き方をよく考えたうえで決断しましょう。

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