バイトルPROアプリ

バイトルPROアプリ
無料ダウンロードはこちら

開く

保育士と子育ての両立は難しい?ライフスタイルに合った働き方とは

  • 業界・資格ノウハウ

目次


「大好きな保育士の仕事を辞めたくない」と思う反面、「わが子との時間を大切にしたい」と思い、働き方を変えようか悩んでいませんか?子どもを出産した保育士のなかには、子育てと仕事の両立に悩んでいる人は少なくありません。

保育士と子育ての両立には、どのような問題があるのでしょうか?この記事では、保育士と子育てを両立させるときの問題やおすすめの働き方について解説します。


保育士が子育てとの両立は難しい?

保育士にかかわらず、女性はライフスタイルが変化するたびに働き方に悩む傾向があります。核家族が増加している昨今、両親や親族に子育てのサポートを頼めないといった事情をかかえる家庭も多いはずです。

そのなかでも保育士は、日々の激務に加え早番や遅番などのシフトワークがあり、子育てとの両立が難しいといった問題があります。

厚生労働省が公開する保育士の現状では、保育士の退職理由に「妊娠・出産」や「子育て・家事」が含まれています。それぞれの家庭の事情にもよりますが「子育てが落ち着くまで保育士からは離れよう」と考える人もいます。

実際に子育てを理由に退職している人が大勢いると考えると、保育士と子育ての両立がいかに難しいかが想像できるでしょう。

参考:厚生労働省「保育士の現状と主な取組」


保育士と子育ての両立が難しいと感じる理由

保育士として働きながらの子育ては、とても大変です。

育児休業を経て保育士に復帰したにもかかわらず、子育てとの両立に限界を感じて退職を決意する人も少なくありません。「子どもが好きで保育士になった」「保育士としての仕事が好き」という方にとっては苦渋の決断といえます。

しかし、職業によっては出産後でも正社員としてバリバリ働く女性もたくさん存在します。では、なぜ保育士ではそれが困難なのでしょうか?ここからは、保育士と子育ての両立が難しいと感じる理由を解説します。


保育士は業務量が多い

保育士は、業務量が多く残業や仕事を持ち帰っている人もいます。保育中は子ども達の保育がメインで、行事の準備や書類作成などの時間を確保できず、時間外で対応せざるを得ない状況の保育園も多く存在します。

もちろん、保育士の働き方も徐々に改善され行事の簡素化や書類のペーパーレス化を図る保育園も増えてきました。しかし、保育士が不足している保育園では、ひとりの保育士への業務負担が大きくなる傾向があるといえるでしょう。

出産前は仕事を持ち帰って対応していたという保育士も、自身の子育てがある場合はそうはいきません。このように、保育士の業務量の多さから子育てとの両立を難しいと感じるケースも多いようです。


早番や遅番に対応できない

昨今、早朝保育や延長保育を実施する保育園が増加傾向にあり、大半の保育士はシフト制の時差出勤をおこなっています。朝早くから子どもを受け入れ、夕方に退勤する早番勤務や、お昼前に出勤して延長保育を受け持つ遅番勤務などを交代で担当しています。

しかし、子育てをするとなると自身の子どもを保育園に預けてからでないと出勤できません。子どもの保育園が勤務先の保育園よりも早く閉まる場合は、子どもの預け先がなく遅番の勤務には対応できません。

保育園によっては、家庭の事情を考慮して子育て中の保育士の時差出勤を免除するといったケースもあります。しかし、ほかの保育士の負担が増えるため「こんなに迷惑をかけるくらいなら退職しよう」と考えることも。

このような早番や遅番への対応も、子育てとの両立を困難にしているのです。


急な欠勤や早退が難しい

子育てをしながら働いていると、子どもの体調によって急な欠勤や早退を強いられる場面に直面します。わが子が通う保育園からのお迎えコールに、ドキドキしている方も多いのではないでしょうか。これは、家族のサポート体制が整っていなければ避けられない問題です。

子どもが体調を崩す度に休みをもらって、ほかの保育士に迷惑をかけていると心苦しく感じるでしょう。人手不足の保育園や担任業務を任されている場合などは、欠勤や早退を繰り返す保育士への風当たりが強いこともあります。

このような状況から「子育てが落ち着くまで仕事はセーブしよう」と考える保育士も少なくありません。


わが子を大切にしたい思いが強い

「子どもが好き」という理由で保育士を目指した女性は、同じく自身の子育てにも特別な思いを抱えていることでしょう。保育士として、子どもの成長がどれだけ早いか理解しているからこそ、わが子を大切にしたい思いも強いはずです。

そのような子育て中の保育士は、わが子を他の保育園に預けてほかの子どものお世話をする矛盾に悩まされることが多くあります。わが子を保育園に長時間預け、帰宅後も家事に追われて気が付いたら就寝時間になっていることも。

そのような環境では、働き方を見直したいと考えるのも無理はありません。「もっとわが子との時間を大切にしたい」と、保育士と子育ての割合に悩む気持ちが、両立の壁となっているようです。


保育士・子育ての経験は役に立つ!

保育士と子育ての両立は難しく、悩みながら続けている人もいるでしょう。しかし、保育士としての経験や、子育ての経験はそれぞれどちらにも役に立ちます。「保育士ママ」には、以下のような大きなメリットがあります。


保護者の気持ちが理解できる

新米保育士のころ、保護者に「新人の保育士さんは頼りにならない」という目で見られたことはありませんか?また「子育てのことを相談されてもうまく対応できなかった」という経験を持つ保育士も多いはずです。

保育士としての知識をたくさん持っていても、保護者は「子育て経験がないなら子どものことを相談できない」と感じてしまいます。子育て経験のある保育士ならば保護者の悩みに寄り添うことができ、アドバイスにも安心感が加わります。

保護者が子どもを想う強い気持ちや、保育園に預けて仕事に向かう不安な気持ちを察して、温かい声をかけることもできます。保護者の気持ちを理解できるスキルは、保育士と子育てを経験した方の強みといえるでしょう。


自身の子育てに戸惑う場面が少ない

初めての子育ては、誰もが戸惑い悩むものです。しかし、保育士は子どもに関する知識が豊富で子育て中に戸惑う場面が少ないといえます。妊娠が分かってから「保育士なら子育ても安心だね」と言われることもあるでしょう。

とくに0歳児を担当したことのある保育士ならば、おむつ替えや離乳食、体調不良時の対応などに慣れているはずです。赤ちゃんが理由なく泣くことや、泣き声に慣れていることも大きなメリットといえます。

また「この時期にはこの遊びがおすすめ」「イヤイヤ期だからこう対応しよう」など、保育士としての対応をわが子に活用できます。もちろん子育てと保育は大きく異なりますが、子どもの成長過程を知っているだけで、安心して子育てと向き合えるといえるでしょう。


保育士と子育てを両立させる働き方とは

保育士と子育てを両立させるためには、業務の多さや勤務時間の問題と、家庭が抱える課題との折り合いをつける必要があります。

もちろん、経済的に「正職員の保育士でないと」という事情を抱える保育士も少なくないでしょう。「一時的に収入が減少してもなんとか両立させたい」と考える保育士には、以下のような働き方があります。


時短勤務保育士

平成21年6月に改正された育児・介護休業法では「時短勤務制度」が義務化されています。もちろん、保育士も例外ではありません。時短勤務制度を利用することで、1日の所定労働時間を6時間に短縮できるといったメリットがあります。

月々のお給料やボーナスは、短縮している時間分カットされますが、子育てと両立しやすいと考えられます。もちろん、時短勤務からフルタイムの勤務に戻ることもできるので、退職や転職でキャリアを失う恐れもありません。

時短勤務ができるのは基本的に子どもの年齢が3歳までとなっていますが、保育園によっては就学前までや小学校3年生まで対応する園もあります。勤務先によって異なりますので、就業規則を確認してみてくださいね。

参考:厚生労働省「短時間勤務制度(所定労働時間の短縮等の措置)について」


派遣保育士

保育士にはさまざまな働き方があり、子育てと両立する保育士には「派遣保育士」として働く方法もあります。派遣保育士は、保育園に直接雇用されるのではなく派遣会社を介して勤務先を決定します。

派遣先との契約条件にもよりますが、正職員よりも収入は劣るものの、パート保育士よりも時給が高い傾向があります。

また、「固定の時間で勤務したい」「担任外のフリー保育士になりたい」などの雇用に関する希望を、派遣会社が保育園に交渉してくれるといったメリットもあります。直接保育園に言いにくいことも、派遣会社が間に入ってくれるので安心です。


パート・アルバイト

保育士と子育てを両立させるために、パートやアルバイト保育士として勤務する方法もあります。正職員よりも不安定な雇用にはなりますが、子育て中の保育士として柔軟な働き方が可能です。保育園によっては、午前中のみや夕方の保育のみといったライフスタイルに合わせた働き方を選択できます。

また、担任を持たずフリー保育士としての勤務が基本となるため残業や持ち帰り仕事などの心配も少ないでしょう。正職員として働いていた保育園でそのままパート保育士になれば、人間関係や働く環境の変化に悩むこともありません。



まとめ

子どもとの時間と保育士としてのキャリア、どちらも大切にしたいと考える方は多いのではないでしょうか?しかし、業務の多さや「わが子を別の保育園に預けてほかの子どもをお世話する矛盾」に耐えられないと思うこともありますよね。

保育士には、さまざまな働き方があります。周囲にサポートを頼みながら正職員として勤務する人もいれば、一時的にパート・アルバイトに変更する保育士もたくさんいます。自分に合った働き方で仕事と家庭を両立したいですね。

バイトルPROでは、さまざまな働き方に合わせた保育士求人を掲載しています。子育てとの両立を叶えるため、ライフスタイルに合わせた働き方を検討してみてくださいね。



ライター 山本あやか

元保育士で現在はライターとして活動中。保育士歴は10年で2児の母。幼稚園教諭一種免許と保育士資格を持つ。


関連記事

未経験でも保育の仕事に関われる?!保育補助という選択肢
保母さんの資格でもOK?保育士との違いや資格の切り替え方法を徹底解説
公務員保育士は私立保育士とどう違う?給与や待遇など解説
保育士の平均給料ってどれくらい?安いと言われる理由や年収アップ方法も解説
【保育士の志望動機】基本的な考え方から履歴書・面接で使える例文まで大公開!
保育士のやりがい・魅力とは?楽しさを感じられる瞬間について解説!
保育園の園長になる方法は?キャリアアップに必要な資格や経験をご紹介!
【要注意】保育士資格の更新!しなかったら?手続き方法を解説
保育士が非常勤として働く特徴は?常勤との違いや仕事内容を解説
乳児院とは?働くために必要な資格や仕事内容を解説!
保育士をやめたい理由とは?今すぐ辞めるべき職場の見分け方や退職時の注意点を解説!
保育士の必需品は?シーンごとに必要なアイテム解説!

この記事をシェア

あなたにおすすめ

資格・経験を活かせる求人サイト

求人数20万件以上※

バイトルPROでは、医療・介護・保育・美容業界を中心に、正社員・アルバイトなどの募集情報を掲載しております。
各専門業界の多様な求人情報のなかから、細かな条件で選ぶことができるため、あなたにピッタリなお仕事が見つけられます。

簡単1分!会員登録(無料)

※2021年8月13日時点の全職種の求人数