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保育士が非常勤として働く特徴は?常勤との違いや仕事内容を解説

  • 業界・資格ノウハウ

目次

保育士として働くとなると、担任を持ち早番・遅番をこなす「常勤保育士」をイメージする人が多いのではないでしょうか?しかし、保育士の働き方として派遣やパートといった非常勤保育士も選べます。

非常勤保育士は、勤務時間の融通が利きやすく「仕事とプライベートをうまく両立したい」といった人に適した働き方です。

この記事では、非常勤で働く保育士の特徴を解説します。ライフステージの変化や自身の希望に合わせた働き方ができるよう参考にしてください。



非常勤保育士とは?

保育士の働き方は、大きく「常勤」「非常勤」のふたつに分けられます。常勤保育士は正社員や正職員などと呼ばれることもあり、雇用期間の定めなくフルタイムで働いています。

一方、非常勤保育士は「臨時職員」「契約保育士」「派遣保育士」「パート・アルバイト」として働く保育士をまとめて呼ぶことが多くあります。非常勤としての働き方には、以下のようなさまざまな特徴があります。


臨時保育士

臨時職員として働く保育士は、その名のとおり「臨時で働く保育士」といった立場で、雇用期間に定めがあります。主に公立保育園で産休・育休職員の代替保育士として採用されることが多く、正職員の保育士が復帰するまでの代わりとして勤務します。

雇用期間は1年程度が多く、時給制のわりに正職員と変わらない業務をこなす必要があるため、待遇が良いとは言い切れません。また、長く働いたからといってそのまま正職員にはなれません。公立保育園の保育士は公務員のため、公務員試験に合格する必要があるのです。

とはいえ「引っ越しをする予定なので短期間だけ働きたい」「公務員試験に挑戦予定なので臨時で働きたい」など、自身のプランに合っていれば適した働き方であるといえるでしょう。


契約保育士

臨時保育士を契約保育士と呼ぶこともありますが、臨時保育士よりも社会保障などがしっかりしているケースが多くあります。臨時保育士と同じく雇用期間に定めがありますが、フルタイム勤務で月給制、まれにボーナスがあるなど待遇は正職員とあまり差がありません。

私立保育園が、正職員採用後のミスマッチを防ぐために「1年目は契約社員」などと、正職員のお試し期間としてあえて契約社員という形態で雇用するケースも少なくありません。勤務内容も正職員とほぼ変わりなく、保育園の方針と合わなければ、契約満了で円満退職が可能といった特徴があります。


派遣保育士

派遣保育士は、臨時保育士や契約保育士と同じく雇用期間の定めがあります。しかし、雇用元が保育園ではなく派遣会社となります。保育園に所属する保育士でなく「派遣会社から派遣されてきた保育士」というイメージを持たれるため、勤務先の保育園内で少し疎外感を感じることがあるかもしれません。

待遇は派遣会社によって異なるため、給料や福利厚生はさまざまです。また、働く時間や勤務先の要望を考慮して派遣先を決めてもらえるため、柔軟性のある働き方が可能です。

そのほか、保育園とのトラブルがあれば派遣会社が仲介に入るので安心して働けます。場合によっては、派遣先の保育園で正職員として雇用してもらえることも珍しくありません。


パート・アルバイト保育士

パートやアルバイトの保育士は、保育園に直接雇用されて限られた時間のみ働きます。午前中だけの勤務や、延長保育の2時間だけなど、自身のライフスタイルに合った働き方ができるところが魅力です。

また、基本的には担任を持たず保育補助としての勤務になるため、ブランクがある保育士にもピッタリの働き方といえるでしょう。時給制のため残業といった概念はなく、働いた分だけきっちり給料が発生する働き方です。



常勤保育士と非常勤保育士の違い

さまざまな働き方が含まれている非常勤保育士ですが、常勤保育士とはどのような違いがあるのでしょうか。まずは以下の表をご覧ください。

常勤保育士 非常勤保育士
働く時間 フルタイム フルタイムまたは決まった時間
仕事内容 担任など保育園全体の運営 常勤保育士の補助やフリー
資格の有無 保育士資格必須 保育士資格または無資格でもOK
給与やボーナス 月給制/ボーナス・昇給あり
キャリアアップも望める
月給制または時給制
昇給なし/寸志があることも
シフトの融通 早番・遅番もあり調整が困難 比較的調整しやすい
有給休暇の取得 制度は整っている
担任だと取得しにくい
条件を満たせば可能
休み希望は出しやすい
福利厚生 諸手当が充実している
休暇制度もあり安心できる
働き方によって異なる

上記の表に沿って、常勤保育士と非常勤保育士の特徴を分かりやすく解説します。


常勤保育士の特徴

常勤保育士は、一般的な正社員と同じく所定労働時間がフルタイムとなっている、直接雇用されているといった特徴があります。仕事内容や資格、待遇の特徴は以下のとおりです。


仕事内容

常勤保育士は、保育園で子ども達の担任や副担任に就きます。クラスの運営者として責任のある仕事を任される立場です。基本的に子どもの前に立つことが多く、ピアノを弾いたり絵本を読んだり、保育を先導しておこないます。

そのほか、子ども達の日々の様子を記す保育日誌の記入や指導計画の立案、クラス便りの作成、保護者対応など、その業務は多岐にわたります。日々の業務の多さに加え、早番や遅番の対応もあるため、休み希望を出しづらいといった特徴もあります。


必要な資格

常勤保育士になるためには、保育士資格が必要不可欠です。勤務希望が幼保連携型の子ども園であれば、保育士資格と合わせて幼稚園教諭免許が求められます。

しかし、保育士資格を取得していない人でも「地域限定保育士」の資格を取得すれば、常勤保育士として働くチャンスがあります。地域限定保育士試験を実施している自治体は限られていますので、気になる人は調べてみてはいかがでしょうか?

参考:一般財団法人 全国保育士養成協議会


給与やボーナス

常勤保育士の給与は基本給+諸手当で支給されます。近年では、さまざまな保育士の処遇改善により給与額が上昇傾向にあります。令和元年度の保育士の平均給与額は24万4500円でした。地域や勤務する保育園によって異なりますが、常勤保育士であれば諸手当を含むある程度の給与が期待できるといえるでしょう。

また、常勤保育士は多くの保育園でボーナスの支給がおこなわれています。保育園によって「勤続2年目以降支給」「年3回支給」など条件が異なりますが、モチベーションアップにつながります。

参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」


福利厚生

常勤保育士の福利厚生は、正職員として安定した待遇を受けられます。健康保険や厚生年金、雇用保険はもちろんですが、保育園によっては家賃補助や職員寮の提供、資格取得支援などの体制が充実しているところも多くあります。そのほか、各種休暇制度も整っているため、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。


非常勤保育士の特徴

非常勤保育士は、前述したとおり「臨時保育士」「契約保育士」など、常勤保育士以外のさまざまな働き方を指しています。非常勤保育士の特徴は以下のとおりです。


仕事内容

非常勤保育士は、フルタイムから時間を区切った勤務まで、自身のライフスタイルに合わせて選べます。

仕事内容は、基本的に保育補助やフリーの立場で働きます。乳児の食事や着脱、排泄などの基本的な介助に入ったり、手が足りていないクラスを回ったりします。また、担任の指示に従って連絡帳の記入や室内の清掃、おもちゃの消毒などをおこないます。

しかし、臨時保育士や契約保育士のフルタイムとして勤務する場合は、担任業務を任されることもあります。そのほか、人手が足りていない保育園では、担任経験のあるフルタイムのパート保育士を担任に配置されることも。どのような立場として採用されるか、事前にしっかり確認しておきましょう。

また、非常勤保育士は、常勤保育士よりも休み希望を出しやすいといったメリットがあります。勤務先によっては、週4日、1日4時間など、自身の希望に合った働き方が叶います。


必要な資格

非常勤保育士のなかには、保育補助として無資格可の求人もあります。非常勤保育士であれば保育士資格がなくても勤務できる保育園があるということです。

とはいえ、資格や経験があるに越したことはありません。民間資格である子育て支援員があれば採用に有利になるといえるでしょう。

参考:令和3年度東京都子育て支援員研修のご案内


給与やボーナス

非常勤フルタイム保育士のなかには、月給制で給与を支給されるケースも珍しくありません。また基本的にはボーナスは支給されないといわれていますが、派遣会社や契約によってはボーナス支給があるケースもあります。ボーナスの有無は年収に大きく関係しますので、募集要件をくまなくチェックしましょう。

しかし、パート・アルバイトなどフルタイム勤務ではない場合のほとんどは時給制です。まれに寸志程度のボーナスが支給されることもありますが、常勤保育士とは大きく差があると意識しておきましょう。


福利厚生

非常勤保育士は、常勤保育士のように福利厚生が充実していません。勤務時間によっては社会保険に適応しない場合もあります。また、通勤手当や住宅手当などの諸手当の支給が望めないのも特徴のひとつです。



非常勤保育士として働くメリット・デメリット

非常勤保育士は常勤保育士と仕事内容や待遇に大きな差がありますが、働きやすさなどさまざまなメリットもあります。反対に、非常勤保育士として働くうえでデメリットとなるポイントも少なくありません。ここからは、非常勤保育士として働くメリット・デメリットを解説します。


非常勤保育士のメリット

非常勤保育士の大きなメリットは、ライフスタイルに合わせた自由な働き方が叶う点です。「担任業務や行事の準備に追われずゆっくり子どもと関わりたい」「育児や介護があるから短時間の勤務を希望する」など、働き方をセーブしたい人におすすめの働き方といえるでしょう。

また、病院受診や趣味の時間など、定期的に休みを取りたい人にもピッタリです。そのほか、常勤保育士のようにピアノのスキルや保護者対応のコミュニケーション能力を大きく求められない点もメリットといえるでしょう。


非常勤保育士のデメリット

非常勤保育士は、雇用期間に定めがあるため、どんなに働きやすい職場でも「期間を満了すれば継続できない」といった不安を抱えながら働かなければなりません。また、ライフスタイルに合わせた働き方ができるメリットの代償として、時給の場合は働く時間によって収入が低くなる可能性があります。

なんらかの事情で勤務につけなければ、その期間が無給となることも考えられます。ボーナスや退職金が支給されない雇用であれば、将来への不安も感じるでしょう。このように非常勤保育士は、雇用や収入面にデメリットがあります。


求人の選び方次第で快適に働ける

非常勤保育士には、さまざまなメリット・デメリットがありますが「常勤保育士が偉い」「非常勤保育士にはやりがいがない」といったことはありません。担任保育士が先導してクラス運営をおこなう中、子どもに寄り添い、きめ細やかな保育をおこなうのは非常勤保育士なのです。

雇用形態が違っても、愛情を持って子どもと接する保育士という立場に変わりはないため、あとは自身が快適に働けるかどうかです。同じ非常勤保育士でも担任を持つ、フルタイムで働く、時給制、ボーナスありなど雇用条件はさまざまです。どうしても譲れない条件を挙げ、快適に働ける求人を探しましょう。



まとめ

保育士としての働き方には、常勤や非常勤といった働き方があります。非常勤保育士にはさまざまな働き方があり、月給制が採用されていたり、ボーナスが支給されたりするケースもあります。また、希望の勤務時間を反映できるなど、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。

とはいえ、非常勤保育士は雇用期間に定めがあり、諸手当の支給がなく年収に期待できないといったデメリットもあります。今回ご紹介した非常勤保育士の特徴を参考に、自身に合った働き方を検討してみてはいかがでしょうか。


ライター 山本あやか
元保育士で現在はライターとして活動中。保育士歴は10年で2児の母。幼稚園教諭一種免許と保育士資格を持つ。


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