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保育園で働く看護師とは?働き方や仕事内容をご紹介!

  • 仕事お役立ち情報

目次


看護師の職場は病院やクリニックといった医療機関。そんなイメージを持っている方は多いかと思いますが、実は保育園に勤務する看護師もいます。

では、保育園で働く看護師の仕事内容はどのようなものなのでしょうか?

この記事では保育園で働く看護師の仕事内容だけでなく、看護師が保育園で働くことのメリット・デメリット、保育園で働く看護師に向いている人などについて紹介します。


保育園で働く看護師とは?

あまり知られていないようですが、保育園に看護師や保健師を配置することを厚生労働省が推奨しています。そのため、看護師を募集する保育園が徐々に増えてきているのです。

看護師を募集する保育園が増えている背景には、保育の質を向上させたいという思いに加えて、保育士不足の問題があります。乳児4人以上が入所する保育園では看護師を1名に限り「保育士」としてカウントできるのです。

専門的な資格を持つ看護師が一職員として働いてもらえて、しかも保育士としてカウントされるのは施設にとって大きなメリットですね。

参考:厚生労働省「児童福祉施設最低基準の条例委任について」/「保育所等における准看護師の配置に係る特例について(通知)」


保育園で働く看護師の仕事内容

保育園での看護師の役割は、病院やクリニックと大きく異なります。仕事内容は幅広く、通園している子どもの健康チェックだけでなく、ときには保育園で働くスタッフの健康チェックを行ったり保護者からの健康相談にのったりします。

では、保育園で働く看護師の仕事内容にはどのようなものがあるのでしょうか。これから詳しくご紹介します。


保育園に通う子どもの健康チェック

保育園で働く看護師の一番のメイン業務は、保育園に通う子どもの健康にまつわる仕事。まず子どもが登園する前に、水道やトイレ、遊具といった子どもがよく使う場所が衛生的に問題のない状態に保たれているかをしっかりとチェックします。

また園児はよくけがをしたり体調を崩したりするので、そのような場合に迅速な処置をするとともに保護者への連絡を行うのも看護師の仕事です。

保育園では、提携している医師や歯科医師が保育園を訪れ、定期的に健康診断や歯科検診を行います。そのような時に診療の準備や補助を行うこともあります。健診が終わった後に結果を保護者に伝えるのも重要な仕事の一つです。

さらに最近ではアレルギーを持つ子どもへの対応も増えてきています。主に食事の際に看護師が子どものアレルギーを把握したうえで、口にしないように注意するといった対応を行います。アレルギーによるアナフィラキシーショックが起きてしまった場合に備えて、どのスタッフでもすぐに対応できるように事前に指導を行っておくことも重要です。


保育園で働く職員に対する指導

保育園で働く看護師がチェックするのは、園児の健康だけではありません。園によっては職員の健康診断に関する手続きを看護師が行うこともあります。

また先述したアレルギー対応についても、定期的に勉強会などを開き職員に周知しておく必要があります。その他保健指導なども行います。


保護者への対応

保育園で働く看護師は月に数回「保健だより」を作成し、流行っている感染症や日頃の衛生管理方法などについて園児の保護者へ周知します。このとき、年齢に合わせた予防接種の情報を伝えることもあります。

また保護者の来園時に、日々の療養相談をされることも。もちろん医師ではないので診断を下すことはできませんが、簡単なことであればアドバイスをしましょう。


保育補助業務

看護師は1人の保育士としてカウントされるので、保健に関する業務だけでなく保育士の補助業務を行うことがあります。そのため保育園に通う年齢の子どもの発達に関する勉強をしておくと役に立ちます。

保育補助では保育士とともに子どもと遊んだり、寝かしつけをしたりします。看護師の場合、0歳児クラスを担当することが多いようです。


保育園で働く看護師のメリット・デメリット

保育園で働く看護師にはメリットはもちろん、デメリットもあります。それぞれどのようなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。


保育園で働く看護師のメリット

看護師が保育園で働く際にはどのようなメリットがあるのでしょうか。


プライベートとのバランスがとりやすい

病棟で働く場合はシフト制での勤務や夜勤があるので、なかなか先の予定を入れにくいという現状があります。しかし保育園は24時間体制の施設を除けば、8時から19時までの日勤のみが基本であることに加え、休みがカレンダー通りであることがほとんどです。

夏季休暇や年末年始の休暇があることも多いのでプライベートの時間が確保しやすく、家族との予定を合わせやすいのも魅力の一つです。また病棟勤務に比べると残業も少ないため、ワークライフバランスを重視する場合にはおすすめの職場であると言えるでしょう。


子育て・小児科経験が活かせる

保育園では子どもと接する機会が多く、子どもの発達段階や体調の変化を知っておく必要があります。その際に役立つのが、自身の子育て経験や小児科・NICUなどでの勤務経験。もし小児科での勤務経験がない場合でも、小児医療に関する知識があるだけで役に立ちます。

また子育て経験がある場合は、保護者と関わる中で自身の子育て経験を活かしたアドバイスができるところも保育園で看護師として働くメリットの一つです。的確なアドバイスができると保護者との信頼関係も作りやすくなります。


医療行為が少ない

保育園では病棟やクリニック等でよくある採血や点滴、その他の医療行為はほぼないと言っていいでしょう。そのため手技に苦手意識がある場合でも、保育園の看護師としてなら安心して働くことができます。

もちろん園児がけがをした際や、体調が悪くなった場合には対応をする必要がありますが、病院での勤務より精神的な負担が小さいでしょう。

一方で採血や点滴の機会がほとんどなくなるので、病棟の看護師に求められるような医療行為の実践経験は少なくなってしまいます。


保育士宿舎借り上げ支援事業の利用

保育士宿舎借り上げ支援事業とは、その名の通り国や自治体が保育士の家賃を大幅に補助する事業のこと。自治体によって異なりますが場所によっては7〜8割程補助していることもあり、自由に使えるお金を増やせます。

保育園で働く看護師は1人に限り保育士としてカウントされるため、事業の対象となります。そのため家賃の負担を減らしたい場合には、非常に大きなメリットとなるでしょう。

しかしこの事業では自由に物件を選べないので、自分で住む場所を選びたい場合には注意が必要です。

参考:厚生労働省「保育士宿舎借り上げ支援事業の実施について」


自分の子どもを一緒に預けられる場合がある

働く保育園で、自分の子どもを一緒に預けられる場合があります。そのような施設で働けば、子どもの送り迎えの負担が減り時間も節約できるので、子育てをしながら働く方にはおすすめです

小さな子どもがいる場合は、働きたい保育園に自分の子どもが預けられるかどうかを事前にチェックしておきましょう。


保育園で働く看護師のデメリット

ここまで保育園で働く看護師のメリットについて紹介しましたが、一方でどのようなデメリットがあるのでしょうか。


病棟看護師に比べると給料が低い

保育園で働く場合一番のデメリットとして挙げられるのは、給料面です。

病棟で働く場合は夜勤や残業があるため給与水準が比較的高いことが多いですが、日勤のみで残業も少ない保育園の看護師はどうしても大幅に給料が下がるでしょう。

看護師の平均年収が約490万円なのに対し、保育士の平均年収は約380万100万円程度年収が下がってしまう可能性があるため、給与面を重視している人は転職後に不満を感じてしまうかもしれません。

参考:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計」


1人での判断が必要になり責任が伴う

基本的に保育園に常駐している看護師は1人のため、看護に関するすべての判断を1人で行う必要があります。自分のペースで働けるというメリットはあるものの、経験が浅いと判断に悩み、負担に感じてしまうことがあるでしょう。

また1人で働くため業務が分担できず、仕事を抱え込みすぎてしまうことも。もし業務量が多すぎると感じたら、同僚や上司に相談してみるのも一つの手です。


保護者、家族と関わる頻度が高い

保育園で働く看護師は、子どもだけでなくその家族と関わる頻度も非常に高いです。そのような時に保護者との関わり方に難しさを感じてしまうことがあります。

病院で働いていても患者様の家族との関わりは重要ですが、コミュニケーションに不安があると保育園で働くことにプレッシャーを感じる可能性があります。


医療行為だけでなく、保育補助も行うことが多い

保育園で働く看護師は保育士としてカウントされるため、医療行為だけでなく保育補助も行います。そのことを理解しておかなければ入職後にギャップを感じ、保育業務を行うことに辛さを感じてしまうでしょう。


保育園では看護師向けの役職がないことが多い

病棟で働く看護師にはリーダーや主任、看護師長といったような役職があり、キャリアアップができます。保育園自体には主任や園長といった役職はあるものの看護師向けの役職はないことが多いので、キャリアアップが難しいです。

そのため病院勤務の看護師とどんどん年収の差が開いていってしまうことが、デメリットの一つとして挙げられます。


どんな人が保育園で働く看護師に向いている?

どのような人が保育園勤務の看護師に向いているのでしょうか。保育園への転職を考えている場合は自分が当てはまるかどうかチェックしてみてくださいね。


コミュニケーション能力が高い人

保育園の看護師として働く場合に一番重要なのは、コミュニケーション能力。小さい子どもは自分の状況を言語化できないことが多いため、子どもと密にコミュニケーションをとり理解してあげる必要があります。

また保育園勤務の看護師は、子どもだけでなく保護者や同僚の保育士といった大人と連携をとる機会も多いです。コミュニケーション能力が高いと子どもだけでなく大人ともスムーズにやり取りができるため、積極的に意見を発信する能力に自信がある人は保育園勤務の看護師に向いていると言えるでしょう。


小児の看護に関する知識がある人

保育園で働きたい場合、小児科やNICUの勤務経験は必須ではありませんが、経験があると重宝されることが多いです。

もし小児科やNICUでの勤務経験がない場合でも、子どもの発達段階やアレルギー発作時の対応方法、さらに誤飲時の対応などについて理解しておくといいでしょう。


固定勤務で働きたい人

保育園は基本的に日勤のみで、休みも日祝に取りやすい場合が多いです。そのためシフト制ではなく固定勤務で働きたい人には、保育園での勤務に向いています。

しかし24時間保育を行っている保育園や日祝も子どもを預かっている保育園もあるため、自分が働きたい保育園はどのような勤務体系なのかを事前にチェックしておくことをおすすめします。


ブランクがある人

保育園勤務の看護師は、採血や注射といった医療的な処置を行わないことが多いです。そのため看護師としてのブランクがある場合でも、安心して働けるでしょう。

園児がけがをした時や体調不良時には応急処置を行う必要があるものの、医療機関に比べると頻度はかなり低いです。


看護師資格を活かして他の業務に取り組みたい人

病院勤務に比べると専門業務以外の仕事が増えるため、看護資格を活かしながら他の業務にも取り組みたい人は保育園勤務がおすすめです。

保護者向けの書類作成や装飾用の壁面制作を行うことも多く、それらの作業が苦でない場合は保育園での勤務を検討してみてもいいかもしれません。


まとめ

この記事では保育園で働く看護師の業務内容やメリット・デメリット、さらに保育園勤務に向いている人について詳しくご紹介しました。

保育園は病院をはじめとする医療機関と大きく異なるものの、看護師としてこれまで培った知識や経験が活かせる職場です。保育園の求人は病院などに比べると少なく競争率も高いため、もし気になる求人があった場合は早めに応募するようにしましょう。

保育園で働く看護師の仕事に興味を持った人は、お近くの保育園の求人を合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか。



ライター kyoko.
病棟を経験後、訪問分野に足を踏み入れた30代看護師。大学卒業後、4年制の看護大学に編入。中国・上海への留学経験を活かし「語学×看護師」の可能性を模索中


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