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看護師はボーナス(賞与)を手取りでいくらもらえる?都道府県や年齢ごとに紹介!

  • 業界・資格ノウハウ

目次

看護師として勤務することを考える場合、仕事内容や給与はもちろん、ボーナス(賞与)も気になるポイントでしょう。ボーナスは収入を左右するだけではなく、仕事のモチベーションにも関わってくるため、平均値や仕組みなど知っておいて損はありません。

そこでこの記事では、性別・年齢・都道府県などによる違いなど、リアルな看護師のボーナス事情について解説します。現在、活躍されている看護師の方やこれから目指す方は、ぜひお読みください。



看護師の平均ボーナスは、総支給81.6万円、手取りで約65万円!

厚生労働省が発表している「令和元年賃金構造基本統計調査」のデータによると、看護師の平均ボーナス(年間賞与その他特別給与額)は81万6,300円となっています。看護師の平均月給(きまって支給する現金給与額)が33万4,400円なので、給与に置き換えると約2.5ヵ月分です。


看護師の平均ボーナス

出典:令和元年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

ただし、ボーナスも給与と同じく税金や保険料が引かれるため、総支給額をそのまま受け取れるわけではありません。所得額や加入保険の条件などによっても変わりますが、ボーナスの場合はおおよそ8割が手取り金額になるといわれています。上記で紹介した平均ボーナスの場合、手取り金額は約65万円となります。

もちろん、社会情勢や勤めている病院の経営状況によってボーナスの金額は変動するので、上記はあくまで参考数値です。最近では新型コロナウイルスの影響により、看護師のボーナスが大幅カットされたという事態も起こりました。

また、ボーナスは毎月の給与や残業代とは違い、必ず支給されるとは限らないことも覚えておきましょう。



病院の規模(従業員数)による看護師のボーナスの違い

ボーナスの金額は、病院の規模(従業員数)によって大きく変わります。ここでは、従業員数ごとの平均ボーナスを紹介するので、ぜひチェックしてみてください。


病院の規模(従業員数)による看護師のボーナスの違い

出典:令和元年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

このように病院の規模が大きい(1,000人以上)場合、平均ボーナスも93万5,500円と高くなります。国立病院機構や大学病院で働いている看護師なら、ボーナスの手取り金額にもかなり期待が持てるでしょう。

特に、国立病院機構は民間の病院よりも経営状態が安定していて、昇給が毎年あり、ボーナスも増えやすい傾向にあります。そのうえ、福利厚生も充実しており、各種手当が保証されています。

ただし、人気で求人の倍率が高いため、就職・転職のハードルは高めです。簡単に就職・転職できるとは限りませんが、ボーナスや待遇を重視するなら挑戦する価値はあるでしょう。

一方、中規模の病院(100~999人)は74万9,800円、小規模の病院(10~99人)は66万9,300円です。病院の規模が小さくなるにつれて、平均ボーナスも低くなっています。



男女による看護師のボーナスの違い

看護師は昔から女性比率が高い職種として知られていますが、最近は男性看護師も増えてきています。以下は、男女による平均ボーナスの違いをまとめたものです。


男女による看護師のボーナスの違い

出典:令和元年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

看護師の平均ボーナスは、令和元年の統計で男性が83万6,400円、女性が81万4,000円で、その差は2万円ほどです。女性のほうがやや低い統計結果ですが、看護師のボーナスは、比較的男女の差が少ないほうです。

なぜなら、看護師に限らず全職種で集計した場合、令和元年の平均ボーナスは、95万900円、女性のみで集計すると65万2,000円で、実に30万円もの差があるためです。看護師のボーナスは、他の職業と比べれば、男女差が比較的少ない職業といえるでしょう。なお、この傾向は、平均年収などボーナス以外の金額についても同様です。

年々改善されているとはいえ、日本社会では今なお男性優位の構造が残っています。しかし、女性看護師はボーナスを含めた待遇が比較的良く、看護師における男女の待遇の差はあまり見られません。



年齢・勤続年数による看護師のボーナスの違い

看護師以外の職種にも当てはまることですが、ボーナスは年齢・勤続年数によって変動します。まずは年齢によって平均ボーナスがどう変わるのか、以下の図表で確認しましょう。


年齢による看護師のボーナスの違い

※記載額は、総支給額となります。
出典:令和元年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

このように、男女ともに20代から50代前半までは、年齢に比例して平均ボーナスも上がります。50~54歳で平均ボーナスが最も高くなり、60代以降は役職定年等の影響によって減額していくことも男女共通の特徴です。

また、勤続年数による平均ボーナスの違いも図表にまとめました。


経験年数による看護師のボーナスの違い

※記載額は、総支給額となります。
出典:令和元年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

勤続年数を見ると、年数の長さと平均ボーナスの額は比例関係にあることがわかります。女性看護師の平均ボーナスは、男性に比べるとやや少ない傾向がありますが、1~4年目の新人のときでも70万円を超えています。

なお、男性看護師は10~14年、女性看護師は15年以上で金額のピークを迎えることになるようです。



都道府県による看護師のボーナスの違い

看護師のボーナスを変動させる要因として、もう1つ挙げられるものが都道府県です。平均ボーナスの上位・下位をそれぞれ5位まで紹介するので、ぜひチェックしてみてください。


都道府県による看護師のボーナスの違い

※記載額は、総支給額となります。
出典:令和元年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

上位については滋賀県がトップであり、平均ボーナスは104万6,000円となっています。100万円を超えているのは滋賀県と栃木県のみです。東京都は平均年収なら上位ですが、平均ボーナスは79万4,000円とそれほど高くありません。

一方、下位については宮崎県が最も低く、平均ボーナスは67万2,000円とトップの滋賀県とは40万円近い差があります。大阪府も下位にランクインしており、平均ボーナスは72万2,000円となっています。

このように、首都圏や都市部でもボーナスが高いとは限らないので、就職・転職にあたって覚えておくとよいでしょう。



1年目の夏のボーナスはどのくらいもらえる?

ボーナスの金額は「一定期間における実績」や「病院への貢献度」など、病院側が定めた評価基準に基づいて査定され、決められます。入職して間もない新卒1年目の看護師は、まだ実績がないため、夏のボーナスはそれほど多くの金額をもらえない可能性が高いでしょう

夏のボーナスは気持ち程度の額となるケースが多く、金額は5~10万円が一般的です。先述したように新卒1年目は査定に関わる実績があまりないので、夏のボーナスの金額が大きく変動することは基本的にありません。

また、病院によっては1年目の看護師に対し、夏のボーナスを支給しないこともあります。これは看護師に限った話ではなく、他の職種でも同様の制度になっていることが多いので、仕方ないと割り切るしかないでしょう。

なお、1年目の冬になれば、それなりの実績を積み重ねているため、冬のボーナスは上記で紹介した数値に近い金額をもらえることが多いです。金額は病院によって変わりますが、20~40万円ほどのボーナスが期待できるでしょう。



まとめ

看護師のボーナスはさまざまな要因によって変動する一方、男女差はあまり見られません。特に女性に絞ってみると、看護師の平均ボーナスは全職種の金額を大きく上回っているのが特徴です。

ただし、ボーナスは必ず支給されるものではないので、過度な期待はしないほうがよいでしょう。

就職・転職を成功させるには、自分の理想の働き方を考えるだけでなく給与やボーナスの額も踏まえ、病院を選ぶことが大切です。


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