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【看護師の転職に役立つ!】志望動機の書き方と例文集

  • 履歴書・面接

目次

転職活動を行う際に、履歴書の志望動機の欄に何を書けばいいのかわからず、悩む看護師さんは多いのではないでしょうか。

採用担当者は、志望者が「どのような考えを持っている人なのか」「なぜ志望先を希望したのか」を見る合否の判断材料として「志望動機」を重視します。志望者がなぜ働きたいのか、納得感のある「志望動機」をつくるのが、希望する職場で働く未来につながります。

この記事では、志望動機を考える具体的な手順から、経歴別などパターンに応じた例文まで紹介します。



志望動機の考え方

はじめに、志望動機を考える具体的な手順を説明していきます。


①転職したいと考えた理由を書き出す

まず、志望動機を考える際に、「転職はしたいけど、志望動機がない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そんなときは、そもそもなぜ転職をしたいと思ったのかメモなどに書き出してみましょう。

選考に合格しそうな理由を考えてみるのもいいですが、面接の場で、暗記した志望動機を伝えたとしても、採用担当者に嘘の理由だと見抜かれてしまうでしょう。まずは飾らず、思ったことを書き出してしてみましょう。

[ 書き出す例 ]
  • 師長との人間関係が上手くいかなかった
  • スキルアップしたい
  • 子育てが落ち着いたから、そろそろ仕事を再開したい
  • やりたい仕事ができなかった

志望動機の候補が広がるので、2つ以上書くことが望ましいです。


②転職志望先の志望した理由を書き出す

続いて、転職先を希望した理由について考えてみましょう。

この際に注意したいポイントは、勤務条件や給与など条件面のメリットだけを書き出すのではなく、志望先が強みとして行っている取り組みや志望先だけの特徴、理念・概念を公式サイトやパンフレットなどをみて情報収集することです。

例えば以下のように掲載されていることが多いので、探してみましょう。

[ 公式サイトのモデルケース ]
  • 「理念・概念」
    例)看護部あいさつより...『地域に根付いた急性期病院であり、地域がん拠点病院として高度急性期医療を担いながら患者様と寄り添った看護を提供することを目指しています。』
  • 「志望先の強み」
    例)TOPページなど...『最新手術システム搭載~最新の装備で安全な施術を行います。~』
      福利厚生...認定看護師資格支援制度<支援内容等>
 

志望先の特徴を踏まえた志望理由なら、採用担当者へ自社だからこそ志望しているのが伝わって、採用される可能性が高まります。

また、自分の看護観と転職志望先のすり合わせも行いましょう。志望先を選んだ理由を、自分が大切にしている看護観と合わせて採用担当者に伝えます。採用担当者は志望者の看護観から、求める人物像と合致するか確認できます。

あらかじめ志望先に自分の看護観を伝えておくと、入職後の「思っていた職場ではなかった...」といったミスマッチを防ぐことにもつながります。


③書き出した理由を組み合わせる

①と②で書き出した転職理由・志望理由・看護観の3つを伝える表現を組み合わせて作成してみましょう。

転職理由 + 志望理由 + 看護観 =志望理由

手順①では、転職のきっかけや理由を書き出してもらいましたが、ネガティブな理由を書き出していた場合はポジティブな表現へ変換してみましょう。

前職での不満をそのまま伝えてしまうと、前職の環境がいくら悪くても、少なくともいい印象は与えません。採用担当者から不満しか言わない人と誤解されてしまう恐れがあります。

ネガティブ ポジティブ
人間関係が原因 同僚と連携を取りながらチームワーク良く円滑に仕事をしてきたい
やりたい仕事ができなかった 経験を活かしながら、新たな領域で積極的に学んでいきたい

上記を元に作成した例文は以下のとおりです。

これまで救急病棟で4年間勤務しました。そこで得た知識、経験を活かしながら、今後も専門性を高めながらスキルアップしていければと考えております。
貴院では、三次救急の地域がん拠点病院としてがんの手術件数実績が県内で最も多く、よりレベルの高い医療現場に携わることができ、患者様それぞれに合った適切な医療を提供できることに魅力を感じました。
また、認定看護師の資格取得の支援があり、自身の目標でもある認定看護師になるという目標に挑戦したいと思います。



これだけは気を付けて!志望動機で気を付けるポイント

基本的な志望動機は先述の「志望動機の考え方」を踏まえて作成できます。しかし、「内定をもらうためにはどんなことに気を付ければいいのか?」が気になるところではないでしょうか?ここではよりよい志望動機を作成し、採用担当者に良い印象を与えるためのポイントをお伝えします。


受け身の姿勢にならない。

志望動機を書く際に、「新たな分野などで学んでいきたい」などが意欲的なフレーズとして活用されることが多くあります。しかし、場合によっては仕事の現場なのに学ぶという表現は適切ではないと感じる採用担当者がいるかもしれません。極力、志望理由が「学びたいから」だけにならないように気を付けましょう。


例文をそのまま使わない。

例文はあくまで、参考にすぎません。インターネットに掲載されている例文などをそのまま活用するのではなく、自分自身のエピソードや考えを交えながら書くように心がけましょう。また、嘘は書いてはいけません。


記入欄は全て埋める。

志望動機の記入欄は最低でも8割は必ず埋めるようにしましょう。記入欄があまり埋まっていないとやる気がないと判断され、印象が悪くなってしまいます。



アレンジできる!志望動機の例文集

ここまでは志望動機の考え方のステップや気を付けるべきポイントを解説していきました。ここからはアレンジしてすぐに使える例文のご紹介です。さまざまな方が参考にできるよう、経歴別・雇用形態別・志望先別の例文をご用意しました。ぜひ参考にしてみてくださいね。


【経歴別】志望動機パターン例文3選

ブランクのある場合

前職で3年間、急性期病棟で勤務していました。出産・育児で5年程仕事を休んでいましたが、子育てがひと段落したため、医療現場に復帰して長く働き続けたいです。
貴院では、患者様に寄り添う看護を大切にしている点に魅力を感じ志望しました。また、中途入職の研修制度が充実しているので、新たな知識も吸収しながら一刻も早く貴院に貢献できる人材となれるよう頑張ります。

経験が浅い場合

前職では、急性期病棟で1年ほど勤務しておりました。業務は充実していたものの、1人ひとりの患者様と長く関わり寄り添った看護がしたいと考えるようになりました。
貴院では、患者様1人ひとりと時間をかけて看護を行うことを大切にされており、私が希望する患者様の気持ちに寄り添う看護ができると思い志望しました。

転職回数が多い場合

これまで5つの病院で慢性期・回復期でのさまざまな看護を経験しました。チーム医療や患者さんと深くかかわり、患者さんに合った医療を提供してきました。
今後も経験を活かし、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟での患者様に、在宅復帰に向けた看護を提供していきたいと考えたため志望しました。


【雇用形態別】志望動機パターン例文2選

常勤から非常勤(パート)の場合

看護師免許取得後、約6年間●●病院で勤務しました。腎臓内科や泌尿器科などの病棟で勤め、お一人お一人により長く、深くかかわる看護をしていき、今後も経験を活かしたいと考えています。
家庭の介護との両立を図るために、今回は非常勤の勤務を希望します。いずれは常勤として、貴院で長く活躍することのできる人材となりたいと思い、志望させて頂きました。

非常勤(パート)から常勤の場合

前職では4年間、消化器病棟へと配属となり、看護師としての基礎を学んでまいりました。結婚・育児を機に退職し、子育てに3年ほど専念した後、耳鼻咽喉科のクリニックで非常勤の時短勤務で働いておりました。
子育ても落ち着き、看護師として本格的に医療現場に戻りたいという想いがあり、常勤として働くことを志望しました。前職での経験を活かしながら患者様に笑顔で接し、適切な看護ができるよう心がけて参ります。


【未経験の志望先職種】志望動機パターン例文9選

急性期病棟から慢性期・療養型病棟の場合

●●病院へ入職後、急性期病棟にて10年間、多くの症例をみて経験を積んでまいりました。勤務を通じ、急性期後のリハビリ治療から在宅復帰していく患者さんをサポートしていくことに興味を持ちました。
貴院では、リハビリ治療を中心にさまざまな職種スタッフが連携を取ってチームリハビリを行っていらっしゃいます。特にこの点に魅力を感じ、志望しました。

慢性期・療養型病棟から急性期病棟の場合

直近では慢性期病棟で3年間勤務し、在宅復帰に向けたリハビリや看護などを患者様に寄り添いながら行ってまいりました。
今後は、在宅復帰だけでなく、急性期の現場で多くの症例を学び、看護師としての専門性の高い技術を身につけたいと思い、志望しました。

一般病院から精神科病院の場合

これまで3年にわたって一般病棟で勤務してまいりました。看護を行う中で、認知症や精神疾患を持っている患者様との意思疎通を取ることの難しさを痛感いたしました。
この経験がきっかけで、心の病気の専門性の高さにふれて知識を深め、精神看護の専門知識を身に着け、患者様の心の病気に寄り添える看護師になりたいと思い、志望しました。

病院からクリニックの場合

二次救急で3年間、病棟で多くの患者様を診ながら経験を積んでまいりました。働く中で、患者様と向き合いながらコミュニケーションを取る看護に興味を持つようになりました。
貴院では、地域に密着した診療を行っているだけでなく、訪問診療を行っており、地域に根付いた医療を展開している点に魅力を感じました。自身も地域に貢献をした医療を提供したいと思います。

病院から訪問看護(在宅看護)の場合

新卒で●●病院へ入職後、急性期病棟で5年間勤務して参りました。業務を行う中で、患者様と継続的に向き合う看護に興味を持つようになりました。
訪問看護では、利用者様だけでなく、利用者様のご家族ともコミュニケーションをとりながら継続的な看護を行うことができます。私も生活に寄り添った看護を提供したいと感じ、志望しました。

病院から老人ホームの場合

これまで8年間、慢性期病院で勤務してまいりました。現職では病棟で勤務し、高齢の方と多く関わってきました。その経験を活かし、チームケアの一員として、今後は介護の必要なご利用者様やそのご家族と関わっていきたいと思い、地域密着型の支援・サービスを展開されている貴施設を希望いたしました。

病院から健診センタ‐の場合

これまで病棟での看護業務に携わり、重症患者様へのケアや委員会のリーダー業務などの経験を積んでまいりました。患者様のさまざまな症例を見ていく中で、予防医学に興味をもつようになり、病気の早期発見・早期治療に貢献したいという思いが強くなったことがきっかけで志望しました。

訪問看護から老人ホームの場合

訪問看護で4年間、利用者様と寄り添いながら看護を行ってきました。その中で、ご家族と利用者様に寄り添い、日々の生活をサポートすることにやりがいを感じておりました。
日々のバイタルチェックを徹底し、利用者様が施設に来られた際は楽しい時間を過ごせることを1番に心がけている貴施設に強く惹かれました。前職での経験を活かし、リハビリ運動など健康を維持していくためのサポートを行いたいと思います。

老健・特養から有料老人ホーム・デイサービスの場合

特別養護老人ホームにて3年間勤務してきました。貴施設では、入居者様(デイサービスの場合は利用者様)と真摯に向き合われています。それぞれの体調や状態に合わせた関わりができる点に魅力を感じました。
入居者様の少しの異変に気づけるように、入居者様との日常のコミュニケーションを大切にします。また、前職での経験を活かして入居者様に笑顔で接し、寄り添った看護ができるよう心がけて参ります。



まとめ

この記事では志望動機を考える順序や、パターンごとに分けた志望動機の例文を紹介しました。自身の一番重要な転職の軸は何か、ということについて考え、看護に対する思いや志望先の魅力的な点を伝え、自分の魅力をアピールしていきましょう。

なぜ志望先の施設で働きたいのか、納得感のある志望動機を伝えるためには、情報をより多く収集することが大切です。志望先をリサーチするだけでなく、自分が最も大切にする希望条件が叶えられるかを探ることも転職を成功させる大事なポイントです。

新たな勤務先で、生き生きと自分らしく働けるよう、バイトルPROは看護師さんを応援しています!


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