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【看護師の年収ランキング】都道府県別や年齢・病院による違いもまとめて解説!

  • 業界・資格ノウハウ

目次

「給料が高い」「国家資格なので安泰」などと言われることの多い看護師。しかし、実際の年収はどのくらいなのかを具体的に知っている人は少ないのではないでしょうか?

そこで今回は、看護師の年収をさまざまな方向からランキング形式でご紹介します。

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看護師は54位!全職種別の年収ランキング

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は約492万円で、全職種別の収入ランキングでは145職種中54位という結果でした。

その他、女性のみのランキングや医療系職種に特化したランキングは次の通りです。


女性の全職種では26位

女性看護師の平均年収は約490万円です。全職種が対象の女性の年収ランキングでは26位という結果となっています。

順位 職種 平均年収
1位 医師 1,188.2万円
2位 大学教授(高専含む) 1,021.4万円
3位 航空機操縦士 893.6万円
4位 大学准教授(高専含む 843.9万円
5位 管理的職業従事者 744.9万円
6位 公認会計士・税理士 743.8万円
7位 歯科医師 676.2万円
8位 小・中学校教員 657.8万円
9位 大学講師・教授(高専含む) 622.4万円
10位 高等学校教員 621.4万円
~中略~
24位 その他の情報処理・通信技術者 497.0万円
25位 輸送用機器技術者 495.7万円
26位 看護師 490.0万円
参考:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
※決まって支給する現金給付金額×12ヶ月と年間賞与その他特別給付額を合算して算出

男性看護師の平均年収は約506万円で、職種別ランキングでは64位でした。145種の職種中26位の女性看護師は、他の職種と比べても高収入だといえるでしょう。


医療系職種では7位

看護師と同じく病院や施設で働く医療系の職種のみでランキングを作成すると、看護師は7位にランクインします。医療に携わる職種の年収ランキング上位10位は次の通りです。

順位 職種 平均年収
1位 医師 1,440.3万円
2位 歯科医師 787.5万円
3位 助産師 570.0万円
4位 薬剤師 565.1万円
5位 診療放射線技師 548.7万円
6位 臨床検査技師 492.7万円
7位 看護師 491.8万円
8位 保健師 475.8万円
9位 その他の保健医療従事者 426.3万円
10位 理学療法士・
作業療法士・
言語聴覚士・
視能訓練士
418.9万円
参考:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
※決まって支給する現金給付金額×12ヶ月と年間賞与その他特別給付額を合算して算出

こちらは男女合わせた全体のランキングですが、看護師は業界のなかでも高収入です。また、同じ看護職の准看護師は11位413万円で、看護師とは年収に約80万円もの差があることが分かります。看護師資格の有無によって年収が大きく左右するようです。

【関連記事】
看護師の資格を種類ごとに解説!キャリアアップに役立つ資格も紹介

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【都道府県別】看護師年収ランキング

全職種の年収ランキングを見て「看護師はやっぱり高収入」と感じる人もいれば、「全体的に見るとそうでもなかった」とガッカリする人もいるのではないでしょうか?捉え方はさまざまですが、せっかく国家資格を取ったならば少しでも年収が高い職場で働きたいと考えますよね。

実は、勤務する都道府県によっても看護師の年収に差があることが分かっています。そこでここからは、都道府県別の看護師年収ランキングをご紹介します。


看護師の年収1位は青森県

都道府県別の看護師の年収ランキングの1位は青森県でした。上位10位は以下の通りです。

順位 都道府県 平均年収
1位 青森県 540.5万円
2位 岐阜県 530.4万円
3位 神奈川県 521.9万円
4位 東京都 519.1万円
5位 埼玉県 516.0万円
6位 秋田県 515.4万円
7位 富山県 515.3万円
8位 静岡県 513.9万円
9位 石川県 513.3万円
10位 愛知県 510.4万円

ワースト3は次の通りです。

45位 高知県 440.7万円
46位 熊本県 424.4万円
47位 大分県 405.0万円
参考:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
※決まって支給する現金給付金額×12ヶ月と年間賞与その他特別給付額を合算して算出

お住まいの地域や勤務地は、トップ10にランクインしていますか?これほど地域によって収入に差があるなんて驚きますよね。


看護師の年収には地域の給与水準も影響

1位の青森県と47位の大分県では年収に約130万円以上の差があることが分かりました。これは、地域ごとの給与水準が影響しているとも考えられます。都道府県別にみた平均年収上位10位は次の通りです。

順位 都道府県 平均年収
1位 東京都 595.2万円
2位 神奈川県 536.9万円
3位 愛知県 513.3万円
4位 大阪府 504.2万円
5位 京都府 490.0万円
6位 滋賀県 486.2万円
7位 兵庫県 484.8万円
8位 茨城県 482.9万円
9位 千葉県 475.6万円
10位 三重県 475.5万円
参考:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
※決まって支給する現金給付金額×12ヶ月と年間賞与その他特別給付額を合算して算出

看護師の年収上位の神奈川県や東京都、愛知県などは、地域的に給与水準が高いことが分かります。しかし、青森県や岐阜県のように、地域的な給与水準と関係なく看護師の年収が高いケースも。

これは、需要に対して看護師の数が不足していることが原因になっている可能性があります。看護師を確保するため、良い待遇で求人募集がかけられているのでしょう。

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【年齢別】看護師年収ランキング

看護師の年収は、年齢によっても大きく異なります。基本的に年収は、年齢や経験に応じて右肩上がりに上昇します。しかし、看護師の年収には、ライフスタイルに合わせた働き方の変化が大きく影響しているようです。

厚生労働省の調査によると、看護師の年齢別の年収は次の通りです。

年齢 平均年収
20~24歳 390.5万円
25~29歳 451.9万円
30~34歳 468.3万円
35~39歳 480.9万円
40~44歳 503.6万円
45~49歳 534.3万円
50~54歳 551.8万円
55~59歳 563.3万円
60~64歳 484.0万円
65~69歳 418.3万円
70歳~ 394.6万円
参考:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
※決まって支給する現金給与額×12ヶ月と年間賞与その他特別給与額を合算して算出

表の通り、看護師の年収は55~59歳がピークとなっています。年齢を重ねるごとに金額はアップしていますが、25歳~39歳は結婚・出産・子育てなどのライフスタイルの変化による働き方の見直しが原因か、伸び率が悪いようです。

一方、40歳以降の年収は勤続年数に伴う基本給の増加や、管理職手当の加算などにより、年収が高い傾向にあることが読み取れます。


看護師の年収は雇用形態によって異なる

フルタイムからパート勤務に変更した場合、年収にどの程度の差が開くのでしょうか?

厚生労働省の調査によると、パート看護師の平均時給額は約1,768円です。仮に、30~34歳の5年間、フルタイムからパート勤務に変更したとします。

1日6時間勤務×月20日出勤=120時間
月給:1,768円×120時間=212,160円
年収:212,160円×12ヶ月=2,545,920円

参考:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」

単純計算となりますが1日6時間、月20日パートとして1年勤務すると、年収は約250万円です。同世代のフルタイム看護師と比べて、倍近くの年収差が生じることが分かります。

また、これを5年間続けると、この期間だけでフルタイムとパートには800万円もの収入差が出ることになります。パート勤務看護師に関する詳しい内容は、こちらの記事でも紹介しています。
パート看護師の時給はどのくらい?平均時給と収入アップの方法を紹介


看護師の年収は夜勤の有無による影響が多い

看護師の年収に影響を与えるといわれているのが夜勤手当です。日本看護協会の調査によると、夜勤手当は三交代制で1回あたり約4,000〜5,000円、二交代制で約10,000円となっています。

三交代制の病院における平均夜勤回数は7〜8回程度、二交代制の場合は5回程度です。つまり、どちらの体制にせよ月4〜5万円程度の夜勤手当が支給されていることになります。

日勤のみのパートとして勤務する場合や、ライフスタイルの変化や体力的に夜勤に入れない場合、年収に50万円近くの差が生じます。つまり看護師の年収には、年齢やライフスタイル、雇用形態が大きく関係しているのです。

参考:日本看護協会「病院看護実態調査」

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【施設別】看護師年収ランキング

看護師の年収は働く地域や雇用形態の他、どのような施設で働くかによっても差が生じるようです。ここからは、設置主体や施設規模によって異なる、看護師の年収について解説します。


看護師の年収は設置主体によって異なる

一言で病院や施設といっても、その運営元はさまざまで、同じ仕事内容でも看護師の年収に差が生じることは珍しくありません。日本看護協会の調査をもとにした、設置主体別の平均税込給与ランキングは次の通りです。


設置主体別の月額給与

順位 設置主体 月額給与
1位 私立学校法人 36.1万円
2位 日本赤十字社 35.1万円
3位 会社 34.6万円
4位 社会保険関係団体 34.2万円
5位 公立 33.6万円
6位 国立 33.4万円
7位 個人 32.8万円
8位 済生会 32.7万円
9位 社会福祉法人 32.7万円
10位 厚生連 32.4万円
11位 医療生協 32.3万円
12位 公益法人 32.1万円
13位 その他公的医療機関 31.6万円
14位 その他の法人 31.4万円
15位 医療法人 30.8万円
参考:日本看護協会「病院看護実態調査」
※勤続年数10年、31~32歳、非管理職の看護師月額給与
※通勤手当、住宅手当、家族手当、当直手当、夜勤手当(三交代で8回)等を含む

1位の私立学校法人と15位の医療法人では、月給で5万円以上の差があるため、賞与を考慮しなくとも年収に約64万円以上の差が生じることになります。もちろん、各設置主体の福利厚生や自分に合った働きやすい環境が整っているかどうかが大切ですが、私立大学病院への就職・転職により看護師の平均年収以上の収入が期待できるかもしれません。

その他、病院内でどの診療科に属するかによっても収入が異なる傾向があります。バイトルPROで調査した診療科別の月給ランキングは以下の通りです。


診療科別の月額給与

順位 診療科 月額給与
1位 呼吸器外科 33.3万円
2位 総合診療科 31.6万円
3位 呼吸器内科 30.4万円
4位 緩和ケア科 29.9万円
5位 美容外科・美容皮膚科 29.2万円
※2021年11月30日時点のバイトルPROに掲載されている看護師・准看護師(正社員)の月給を元に算出

表を見ても分かるように、診療科によっても月の収入に差があります。年収で換算すると、1位と5位では約50万円の収入の差が発生します。病院選びと合わせて、診療科希望の参考にしてみてくださいね。


看護師の年収は施設規模が大きいほど高い傾向

看護師の年収は施設規模が大きいほど高くなる傾向があることが分かっています。勤続10年、非管理職の看護師の病床規模別にみた平均税込給与総額を確認してみましょう。

病床数 月額給与
99床以下 30.9万円
100~199床 31.4万円
200~299床 31.8万円
300~399床 32.9万円
400~499床 33.6万円
500床以上 34.6万円
参考:日本看護協会「病院看護実態調査」
※勤続年数10年、31~32歳、非管理職の看護師月額給与
※通勤手当、住宅手当、家族手当、当直手当、夜勤手当(三交代で8回)等を含む

病床数が多い病院に勤務している看護師ほど、月額給与が高い傾向があります。

また、病床数99床以下の病院と500床以上の病院では、賞与を換算しなくとも年収に約45万円以上の差が生じる結果となりました。もちろん、地域や設置主体によっても異なりますが、勤務先選びの参考になるのではないでしょうか?

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まとめ

今回は看護師の年収をランキング形式で、さまざまな角度からご紹介しました。

看護師の年収は全職種と比較しても高く、皆さんのイメージ通りの結果だったのではないでしょうか?しかし、ランキングにはあくまでも平均年収が反映されています。実際は、働く地域や年齢、雇用形態、施設の種類によって差があるのが現状です。

看護師として高収入を目指すためには、今回ご紹介したランキングを考慮しながら求人を探してみてはいかがでしょうか?

バイトルPROでは希望の給与を指定して仕事選びができます。ぜひ利用してみてくださいね。


ライター 山本あやか
元保育士で現在はライターとして活動中。保育士歴は10年で2児の母。幼稚園教諭一種免許と保育士資格を持つ。


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